MENU閉じる

HEXA BLOG

デザイン

HEXA BLOGデザイン2016.10.4

キャラデザ・配色の作業工程

こんにちは!大阪デザイナーのハマグチです。
前回前々回と絵を描いてきたので、
今回も、簡単ですが絵を用意しました。

20161004_img1
10月に入ったのでハロウィンっぽく、吸血鬼仮装の女の子です。
これだけでは何なので、キャラデザ~配色を中心に、作業工程を記録してきました。

 


 

Ⅰ.要素集め
テーマは『ハロウィンの仮装(吸血鬼)』と決めていたので、それに関する資料を集めます。
インターネットで「ハロウィン」「ヴァンパイア」「ドラキュラ」等を検索し、
絵に取り込んだら面白そうな要素をとにかく集めます

 

今回は
ドラキュラのイメージの元ネタになった人は、ワラキア公国(現ルーマニア)の君主・ヴラド3世である
という情報を中心に「ヴラド3世」「ルーマニア」などの要素をキーワードとして抜き出しました。
詳しくはこちら
20161004_img2
ルーマニアです

 

ただ、こういうマニアックな情報を取り込みすぎると
見る側の人に知識がない場合、要素同士の関連性を見つけることができず、
説明能力の低い絵になってしまうので、注意が必要です。

 

今回は「自分の世界観を見せたい」「説明とセットで見る人がほとんど」「オススメマイナー国の知名度上げたい」
という条件があるので、好きな要素をかまわずぶち込みます。

 

 

Ⅱ.ラフ作成
集めたキーワードを組み合わせながらラフ(キャラデザ)を作っていきます。

 

20161004_img3

 

①ベースの服装を決める
まずは体型と髪型・ベースの服を決めます。
先程のキーワードから、ルーマニア民族衣装をベースにすることにしました。
20161004_img4
必要なら片道15時間かけて現地に行ってでも資料を集めます。

 

②吸血鬼要素をプラス
パッと見で吸血鬼らしさが伝わるパーツを追加します。
画像検索でたくさん関連画像を見て、一般に広く使われているパーツや要素を抜き出して取り入れる
見る人に伝わりやすい絵になります。

 

串焼きは、ヴラド3世の
侵略者や悪い人は身分に関わらず串刺しにして君主の権威を示したという
エピソードから抜粋した要素です。長物があると見栄えしますね。
20161004_img5
ヴラド3世(左)が住んでいた城(右)

 

③ハロウィン感をプラス
ハロウィン要素がなさすぎるのでお菓子やカボチャ・仮装っぽい要素を追加します。
白黒ラフは完成です。
ちなみに、しっぽの形はルーマニアのお墓の形が元ネタです。

 

 

Ⅲ.配色

20161004_img6

 

①決まっている色を先に塗る
カボチャや肉など、色を変えようのないものは先に塗ってしまいます
肌の色と髪の色も、キャラの印象に大きく影響するので先に決めます。
マントも、ドラキュラらしさを出すために定番の色に固定します。

 

②民族衣装を塗る
民族衣装も基本的に資料に基づいて塗ります。色はやむなく変えることもありますが、
今回は、元の赤・白・黒の配色が、目指すイメージと乖離しないのでそのまま使います。

 

③塗り分けを作る
一通り塗ってみて、ベタッとして面白くない所には
模様やパーツを足して、塗り分けを作ります
場合によっては、ハイライト色やカゲ色も考慮に入れつつバランスを取ります。

 

④バランスを見て加筆修正
色が暗い・乏しかったので、青や黄色など不足している色彩を取り入れます
場合によっては、ここにきてパーツを増やしてでもバランスを取ります。(カゴの中身など)
個人的目安としては、「赤青黄緑紫」の5色は
どんなに小さい面積でもいいので全種類使うようにしています。
(心持ち華やかになる気がするので…)

 

 

Ⅳ.線画
20161004_img7

 

ラフを下敷きに清書します。ちょっとテクスチャの入った柔らかめのペンを使います。
民族衣装の模様は、全部線画を作るととっ散らかるので、
凹凸感の強い模様(エプロン部分)だけアウトラインを引いておきます
エプロン部分の元ネタ民芸品はこちら

一通り描いたあと、線の印象が弱い所は少し太くします。
(頭や串の部分が少しだけ強くなっています)

 

 

Ⅴ.色塗り
20161004_img8

 

すでに色が決まっている+アニメ塗りなので、ラフから拾った色を塗っていくだけです。
(カゲ色やハイライト色について細かく書くと、文章量が大爆発するので、今回は割愛します)
下塗り→ハイライト・カゲ入れ→ざっくり後ろに色を置く→完成です!

 


 

 

どうだったでしょうか…。
長くなってしまって恐縮ですが、他人が何を考えながら絵を描いてるか
あまり知る機会も無いかなと思うので、何かの参考になればと思います。

それでは!

RECRUIT

大阪・東京共にスタッフを募集しています。
特にキャリア採用のプログラマー・アーティストに興味がある方は下のボタンをクリックしてください

RECRUIT SITE