ヘキサ日記 Blog

 

2017年12月4日

おにぎりブログ3回目【苔むすようにモデリングを開始するの巻】

学生時代、鶴橋などの高架下にひしめく猥雑な商店やシャッター通りに猛烈に惹かれ、カメラ片手にうろうろしていましたが、その事をなかなか人には言えませんでした。

 

人が興味を示さないものを好きだという勇気がなかったのであります。

 

当時、うら若きおにぎりのまわりの女子はコスメやメンズの話に夢中で、休日に鶴橋や大正をうろついているなんて間違っても口にはできませんでした。

 

勿論そこそこ女子だったおにぎりも、ある程度しっかり俗世にまみれておりましたので、浮世の話に興味はあったものの、
やはり心のどこかでは共感を求める気持ちが駆け出し、持ち物や言動にメッセージを忍ばせ、密かに仲間を探していたわけであります。

 

きっとそこら中に仲間はいたのでしょうが、自力で探せるわけもなく
当時お気に入りだった掲示板に一ページ数十円の通信料をかけてでもそういった嗜好や想いを綴っていたわけです。

 

ですがSNSが登場し、世の中にはそういう人間が沢山いる事を知りました。
しかも私のようにぼんやり好きなわけではなく、好きが故無意識に勉強し、知識をもって現地に赴き、私の500億倍有意義に空間を楽しんでいるではないですか。

 

私などは賑やかしのおのぼりさんだ。なうい言葉でいうと にわか だ。
それを痛感すると同時に、どんなものにも傾倒している人間は必ずいる。その事実を知りました。

 

今では様々な種類のSNSが溢れ、簡単に仲間を探せる時代到来。
仲間の博識さに触れ、交流できるようになったわけです。
絵やCGに関しても同じく、様々な人の作品がそこら中にアップされ、その技術やクオリティに触れることができる。
夢の時代。そして無知とは怖いと自覚できる時代。己の程度を知れる時代。

 

こうなってくると、ふと深夜におにぎりは思うのです。

 

 

ふーん。
ロマンに欠けるな。と。

 

 

無いものを探す為に試行錯誤していた時代に猛烈に魅力を感じはめてきたではありませんか。
カムバックあのころ。カムバック掲示板。

 

人間はないものねだり。文明を手にいれた途端、突然田舎に行き畑を耕したくなる愚かしい生き物なのであります。

 

簡単さを知るとその大切さや尊さを人は忘れます。
それが当たり前の時代に産まれると、その大切さや尊さなど、忘れる以前に、知ることすらないのです。

 

大昔の女子は蝋燭と一筋の月明りで逢えぬあの人を想い文を書き、物思いに耽ったに違いない。

 

なんかすごい庭の端っこの苔とかムカデに惹かれる自分がいるけど、一応桜や紅葉や蝶をモチーフに唄を歌っとこう、一節に苔とかムカデへの想いを込めて。
こうだったに違いない。

 

そんな事をもやもやと考え、おにぎりは朝の四時を迎える。
冬が人をそうさせる。
全くもって不毛であり、一晩の睡眠不足が女子の細胞を10歳も老化させるという俗っぽい情報を文明の利器、PCから仕入れ絶望する日々なのであります。

 

文明とロマンと正しく共存しよう、そんな想いをのせて本日のブログが幕を開けます(ここまで序章)

 

20171204_00

 

 

こんにちは。3D背景のおにぎりです。

 

 

前置きが長くなったので前回まで何していたかを雑に説明します。

 

 

★第一回ブログ(なんか作ろう!と、とにかく安易なラフを描くの巻)

 ★第二回ブログ(勢いだけでアンリアルに仮モデルを出して満足するの巻)

 

 

さて今回ですが、いよいよ本モデルをこしらえるの巻とお思いでしょう。
ビルの一棟くらいこしらえているとお思いでしょう。

 

 

笑止。

 

まったくもって情緒がない。

 

ゆっくりと苔生す様に紡がれる、それが文明。
インターネット時代に侵されてはいけません。優雅に、雅に行こうではないですか。

 

皆さんの住まうビルディングはどこに建っていますか?草木はどこから生えていますか?
勿論地面ですよね。
そう、何だって土台から。

 

今回は地面を作ります。

 

★さて前回のブログ後より封印され続けたアンリアルのプロジェクトを開いてみましょう★

20171204_01

なるほど。これが当初のコンセプト「アナログ感を残す未来っぽい感じ」か・・

どうしたものか・・

 

 

そして本当に、心から何をしていたか思い出せない。人間の記憶力の儚さといったらありません。

 でも人間は忘れるから生きていけるとも言うではないですか。何もかも忘れmayaを開き、そして作ればいい。

 

 

★地面のパーツを作ります★
20171204_02

 

 

 

ここで早速第一の問題発生。
「コンセプトアートとは」問題
20171204_03
アートではアミアミのものものしい地面であるのに対し、私ときたら突然アスファルトにしたい衝動にかられてきたではありませんか。

 

 

いいんです。

 

 

「コンセプト」とは「概念」または「構想」だとインターネットが言ってました。大丈夫、合ってる。
柔軟さもまた優雅さにつながります。ずんずん雅に進みます。

 

 

★以下の材料をモデリング
20171204_04

 

 

 

X Nomalでハイモデルから法線マップを作ります。
X Nomalはフリーソフト、そして優秀なので皆様も使えばいい。使うべき。
ベイクした法線マップにQuixel SUITEというソフトを使用し、溝などのディティールを足します。
モデリングやZ brushでやったって構わないですが、早くて便利なのでおにぎりはこのフローにしました。
★ぽんぽーん★
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★サブスタンスデザイナーをくぐりぬけ★
20171204_06

 

 

 

★サブスタンスペインターで色塗りします★

(この作業もサブスタンスデザイナーでやってもOK)

最近は学生様も普通に使用しているので驚くばかりのこのソフト、優秀なので皆様も使えばいい。使うべき。
これがとってもたのしい☆
ぽぽぽぽーん

20171204_07

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それっぽいのが出来ました。

 

「アナログ感を残す未来っぽい感じ」とかいう地面の安易さ。

ひとまずこの辺でOKとして、材料が揃ってきたらまた微調整したらいいでしょう。(飽きたのではないと強く言いたい)

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★アンリアルに放り込んでみます★
20171204_10
うわぁ。

 

適当ライティングでもちょっとテンションが上がる。

いやーやりだすととても楽しいですね。いろいろモデルが差し変わってくるとどんどん楽しくなりそうです。

 

 

が、ここで第二の問題が発生。

 

 

「文明が発達しすぎてここまでほぼツールの力」問題

 

おにぎり力ゼロ。まったくもってノークリエイティビティ。

 

 

ですが速い。ここまで非常に速い。ブログ当番が来て焦っててもすぐできるこの速さ。速いからこそできる試行と錯誤。

ツールは最高で好きだ。でもノークリエイティビティを許すことはできない。(もののけ姫てきに読んでほしい)

 

 

無いものを探す為に試行錯誤していた時代とは。畑を耕すとは。

 

そんな風に、夜中に地面を作成しながら生まれる葛藤。それはドラマティック。
ドラマティックすぎて胸がいっぱいで、まさかのこんな地面のみで今回のブログは終了です。

 

 

20171204_00

 

 

 

ノークリエイティビティとは言ったものの、ツールを賢く使うのも大事なことです。

 

徒歩では、遠く行くこともなかったその場所に、この世には電車があるということを知れば降り立てるのです。
遠かったゴールも近くなるかもしれないのです。

 

 

知識や便利さを知る事には価値があります。知ると知らないでは結果が全然違うのです。
また、冒頭でも述べましたが、無知とは怖い事です。
己が今どのレベルにいて、どの程度の人間なのか、世界(他者)に触れて見つめなおすのはとても大事です。

 

 

SNSを介して、村から都会へ。自分の部屋から世界へ。

 

 

ただし、おにぎりは強く言いたい。

 

 

世界に触れすぎると、【見ること】だけに異様に肥え、安全な客席から人の作品をあーだこーだ言うだけの観客になる可能性があります。
高いレベルのものを知りすぎて、自分なんか…と思い、己では何も産み出せなくなる事があります。

 

 

学生時代の自分はがんがん物を作っていて、生み出すパワーが最強でした。
なぜ最強だったか、それは無知だったからです。
自分は天才だと信じ、自己顕示を臆さずできたからです。知りたいから、知ってほしいからガンガン進めたのです。

 

 

知ってるからできること、知らないからできたこと。
ここでアンビバレントな感情が芽生え己の中のモラトリアムが発動し始めるのです。(言いたかっただけのフレーズ)

 

 

ちゃんと知ること。でも知りすぎたがゆえに勝手に限界を決めたり悟りを開かないこと。

 

 

社会人になってはやウン年、プロと名乗るからには流石にそんな事は仕事では言えなくなりました。だからこそ言いたい。

 

 

ここ(ブログ)では自由に輪舞(ロンド)したい  って。
ここでは学生に戻って舞って(モノづくりして)いいんだ、って。

 

 

自由にやって、打ちのめされることにはとてつもない価値があるのです。
予防線をはったり、回避能力にたけてはいけません、金を払ってでも打ちのめされるべきなのです。

 

 

なので今回の成果物は、このしょうもない地面だけ。

 

 

このありさまは、私にとってはとてもいい経験。皆になんじゃこれと言われる事を恐れません。

 

なんてったってこの一週間、インターネット世界で他者の3DCG作品とか見ないようにしてたので、今私は大きい気持ちでこの地面一つを堂々と携えてブログに挑めている。

そうポジティブに変換し、今回のブログを終えたいと思います。

 

 

ポジティブさって、都合の良さなのかということに関する議論は、入社してきてから受け付けます。

 

 

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やる前から己の程度を知れる時代でありながらなお己と向き合い、挑戦を続けませんか?
部屋の中にいる学生に、世界を見せる側になりませんか?

おにぎりと輪舞してくれるってあなたはココ
前半の駄話は全て不要だと直接苦情が言いたいあなたもココ

 

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ではまた次回!


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