ヘキサ日記 Blog

 

2017年1月5日

色塗りの作業工程

こんにちは!大阪デザイナーのハマグチです。

毎度のことなのですが、今回もイラストを用意しました。

20170105_1

前回の記事では、キャラデザと配色の作業工程を載せましたので、

今回は色塗りの作業工程を中心に記録してきました。

(例によってすごく長いです。ご容赦下さい…)

 


 

Ⅰ.ラフ~配色

20170105_2
今回は色塗りがメインなので、それまではざっくり仕上げます。

要素としては「お正月」「巫女」「猫耳っぽい羽根耳」「神社」がベースです。

 

配色については、見せたい所をはっきりさせるため、

主役になる女の子は彩度高めの暖色系に、

脇役になる背景は彩度低めの寒色系にしておきます。

 

 

Ⅱ.光の方向決め・線の色替え
20170105_3
背景のある絵なので、事前に光の当たる範囲を決めます。

「光が当たっている=明度の高い所」には視線が集まるので、

主役であるキャラの上半身に当たるように、光の方向を設定します。

 

以降の工程にも言えることですが、

デフォルメの効いた絵なので、正確さ・現実感というよりは

思い切って「どう見せたいか」を重視して塗っていきます。

 

ついでに、背景の線に「色トレス」を行っておきます。

(※色トレス…線を絵になじませるため、線の色を塗りの色に近い色に塗り替えること)

こうすることで、背景の主張が弱くなり、キャラが見えやすくなります

 

 

Ⅲ.光・カゲ
20170105_4
先程設定した光の範囲に基いて、光とカゲを入れていきます。

 

・光が強く当たるところはコントラストが強い(例:葉っぱの光)

・つるつるしたものはハイライトを明るく(例:くつ・髪)

・落ち影は物体そのものの陰より濃い色にする(例:上半身の着物)

 

…などなど、色々気をつけていることはありますが、仕上がりに一番影響が大きいと思われるのは

・光は黄色寄りの色に、カゲは青紫寄りに塗ること

です。

 

これは、「ナチュラルハーモニー」と呼ばれている配色の技法で、

明度の高い方の色を黄色寄りに、低い方を青紫寄りにすると、

自然の見え方に近くなる、というものです。

 

20170105_5

 

単色相で塗ったものと見比べると、自然な見えになっていますし、

色味が増えることで華やかにもなるので、ほぼ全てこの配色で塗っています。

 

ちなみにですが、ナチュラルハーモニーでなければ調和しない…というわけではなく

ナチュラルハーモニーの反対(明るい方を青く、暗い方を黄色く)の配色にした

「コンプレックスハーモニー」というものも存在します。

失敗すると気持ち悪くなるので、難しい配色ですが、

うまくやれば一風変わった雰囲気になり、面白い絵になります

 

20170105_6
参考程度に、全体を無理やりコンプレックスハーモニー気味に調整したものです。

自然物の多い絵では使いづらいですね…。

 

 

 

Ⅳ.小細工

基本の塗りが終わったので、細かい調整をします。

 

20170105_7

①囲い

色が増えたために、キャラと背景の区別が付きづらくなってきたので

手前にあるもの(葉っぱと女の子)の周りを白い境界線で囲います

漫画で使われる「白抜き」という技法と同じような作業です。

物と物の前後関係を表現するのにも有効です。

 

②フチ

物と物の境界線に、コントラストの強い光を入れます

これは光源がどうこうというより、

陰になったり色が増えて沈んでしまった部分に、パキっとした明るい色を入れて

立体感や存在感を強制的に復活させるための小細工ですね…

 

③描き込み

全体像が見えてきたので、情報量が少なく寂しいところに

細かい描き込みを入れて調整します。

 

④削り

ゴチャゴチャしすぎた所や、雑すぎた所を修正します。

これで完成です!

 


 

どうだったでしょうか?

あくまで私の作業工程紹介なので、何が正しいとは言えないのですが、

どこかしらお役に立つ情報があれば幸いです。

 

それでは!


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