MENU閉じる

HEXA BLOG

プログラム

HEXA BLOGプログラム2015.4.20

Python標準ライブラリのご紹介(configparser編)

こんにちは

最近、雨が長く続いているため、
晴れが来ないかなーと待ち望んでいるビッシーです

 

本日は Python の configparser についてご紹介します

 

configparser
iniファイルのような設定ファイルを
簡単に読み書きするためのライブラリで、
標準ライブラリとして Python に含まれています。

 

 

http://docs.python.jp/3.4/library/configparser.html

 

 

Python でツールを作成した際に、
ちょっとしたコンフィグレーションを加えたい場合、
configparser は便利です。

 

[default]
samplevalue = 42
samplestring = hogehoge

 

上のようなファイルを読み込んで、
Pythonプログラムから参照したり値を書き込んだりすることができます。

 

(以下、Pythonのサンプルコードは Python 3.4.3 で検証しています)

 

 

from configparser import ConfigParser

config = ConfigParser()
config.read('sample.ini')

print(config['default']['samplevalue'])
print(config['default']['samplestring'])

 

後は、設定ファイルをメモ帳などで書き換えることで、
コンフィグレーションを行うことができます!

 

 

しかし、メモ帳でコンフィグするのは味気ないので、
今回は簡単なGUIを用意してみたいと思います。

 

Pythonには標準ライブラリで tkinter というGUIツールがありますので、
今回はこちらを利用していきます。

 

 

http://docs.python.jp/3.4/library/tkinter.html

 

 

↓↓↓下のようなGUIを簡単に作成することができます↓↓↓

20150420_snap001

 

 

今回用意したいGUIは、
上のように各コンフィグの値を入力できるフォームになります。

 

まずは、 オプション名と値の組になるパーツを用意します。

 

from tkinter import *
from tkinter.ttk import *

class LabeledEntry(Frame):
    def __init__(self, parent=None, text="", value=""):
        Frame.__init__(self, parent)
        self._label = Label(self, text=text)
        self._var = StringVar()
        self._var.set(value)
        self._entry = Entry(self, textvariable=self._var)
        self._label.grid(row=0, column=0, sticky='we', padx=4, pady=2)
        self._entry.grid(row=0, column=1, sticky='we', padx=4, pady=2)

    def value(self):
        return self._var.get()

このクラスは下のようにラベルと、
入力フォームの組み合わせ分のパーツになります。

 

20150420_snap002

 

次に、 コンフィグファイルを走査して、
オプションごとに用意したこのパーツを並べていきます。

 

オプションはセクション( 設定ファイルの [] )ごとに分類されるので、
セクションごとにタブで切り分けたGUIを作成します。

 

top = Tk()

entry = {}
notebook = Notebook(top)
for section in config.sections():
    frame = Frame()
    entry[section] = {}

    for option in config.options(section):
        entry[section][option] = LabeledEntry(frame, option, config[section][option])
        entry[section][option].pack()

    notebook.add(frame, text=section)

notebook.pack()
top.title('sample.ini')
top.resizable(width=False, height=False)
top.mainloop()

 

最後に、 編集した値を保存するため、
フォームの入力値を取得して ConfigParser にセットする処理を行います。

 

 

for section in config.sections():
    for option in config.options(section):
        config.set(section, option, entry[section][option].value()) 

with open('sample.ini', 'w') as fp:
    config.write(fp)

 

これで、設定ファイルの更新ができるGUIが一通り完成しました

 

20150420_snap001

 

後は用途に応じて入力フォームをカスタマイズしたり、
値チェックを追加したりすると、より使いやすくなると思います。

 

 

Pythonは便利なサードパーティライブラリも多いですが、
標準ライブラリも充実した機能サポートをしています。

 

標準ライブラリを使い倒してみて、
Pythonライフに一花添えてみてはいかがでしょうか

 

それでは

 

RECRUIT

大阪・東京共にスタッフを募集しています。
特にキャリア採用のプログラマー・アーティストに興味がある方は下のボタンをクリックしてください

RECRUIT SITE