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HEXA BLOG

いいモノづくり道

HEXA BLOGいいモノづくり道2016.12.5

Team Geek

お久しぶりです、コウスケです。

 

前回瞑想について書きましたが、

今日は引き続きゲーム開発というお仕事における心構え

に関する話をしたいと思います。

 

内容としては先日、あるゲーム開発勉強会で紹介されたのをきっかけに読んだ本

Team Geekの紹介です。

(そのときの話の内容に痛く共感して、

買って読もうかなと思ったら、既に家の本棚にありました・・

いわゆる積ん読状態だったのです。

 

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この本は何かというと、みんなお馴染みツールSubversionの開発リーダーで、

Google社所属の作者がソフトウェア開発という仕事における心構えであったり、

チーム・Google社内の文化を書いたものです。

実際に最前線のソフトウェアを開発している方が、

技術系ではなく、ビジネス・啓発系の内容の本を書いていくれることは貴重です。

 

さて、この本の内容の全てを一言で言うと、

HRT(ハート)を大事にしよう

ということです。

HRTとはなにかというと、

  • Humility(謙虚)
  • Respect(尊敬)
  • Trust(信頼)

になります。

謙虚・尊敬・信頼をすべての振る舞いの基準にしようということです。

 

その前提として、

ソフトウェア開発というのはどこまでいってもチームスポーツである

という事実を揺るぎないものとして認識する

言葉ではなく心で理解する!)ことがまず必要です。

 

タイトルの単語「Geek」は凄腕の技術者、プログラマという意味で、

その言葉には

我が強く、他のメンバーと協力するよりも一人で黙々と作業をこなす」というイメージがあり、

実際(欧米では特に)その傾向はあるのですが、

どんな凄腕のエンジニアであっても、自分一人で完結する仕事などありません。

そんな彼らが、実際はチームとしての生産性を上げることを最優先に考えよう

といっているのです。

自分はコミュニケーションが苦手だから技術を上げることに専念しよう
というわけにはいかないのです(かくいう私もそうでした)。

 

さて、このHRT(ハート)ですが自分の実体験からも、これさえ皆が意識できれば

ほとんどの問題が解決できるだろう、と心から腑に落ちるものでした。

 

挙げられている例としてエンジニア間で行われるコードレビューがあります。

エンジニアの中にはなかなか自分の書いたコードを見せたくない、

触られたくないという人がいます。

自分のコードは確固たる理由があって書いているから指摘されるいわれはない、という具合です。

そんなときに意識したいことは下記になります。

 

  • 「君は君の書いたコードではない」

 コードはチームのものであり、自分の能力を示すものではないことを認識する。

 無用に自分の能力を誇示することは、自分への執着が強すぎる、

 ひいては自分への信頼が欠けていることになる。

 

  • エゴをなくす

 自分は万能ではないということを認識し、他者の意見は信頼関係の上で、

 リスペクト(尊敬)の元検討する価値のあるものである。

 

  • どんな人にも間違いはあり、能力不足があることを認める

 わからないことは素直に「わからない」という

 他者も自分を否定したいわけでなく、よりよい製品にするという共通の目的のもとで

 話をしているのだということを認識する。

 

  • コードレビューする際も相手に対する批判をするのでなく、自分自身の疑問として謙虚に聞く。

 

どうでしょうか。

これらは全て謙虚・尊敬・信頼のもとに成り立つものであることがわかると思います。

 

もう一つ、これは本の内容でなく個人的に思うことですが、

農耕民族である我々日本人の場合、謙虚すぎて主張しない、できないということも

多くあるように思います(私もそうです)。

それは、相手に批判されたくない自分で責任を負いたくない、ということにつながり、

ひいては相手のことも自分のことも信頼しきれていないということになるかと思います。

本にも書いていますが、各行動に(いわゆるマネージャでなく)自分自身が責任を取る

ことは仕事における最も基本的な姿勢です。

 

もう一つ印象的だったのが、「自己選択的文化」という言葉です。

どういうことかというと、このようなチーム文化はチームリーダーが

トップダウンで指示して作るものでなく、チームメンバー自らが作るものである。

自分たちで選択的に作っていく文化だからこそ長続きする」ものである。

ということです。

 

また、自分たちで選択して作った文化には同じ文化を持つ人を惹きつけ、そういった人が集まるようになります。

そして、ここで挙げられている文化は「積極的な文化」、「穏やかな文化」

のどちらかというと後者になり、それは特定のメンバーにより壊されやすい。

それらを維持し、守っていくのは自分たちだが、場合によってはシニアメンバーが毅然と対処する必要がある。

つまり、自分たち自身で文化を作ることの重要性が挙げられています。

 

さらに、これらは確かに理想ではあるけど

自分はそう意識していても相手がそう意識していなかったらどうすればいいの

と思う人も多いと思いますが、

そういった場合の対処法も本には書かれていますので

興味のある人は目を通してみてください。

 

 

さて、こういった望ましい形やアンチパターンを指摘されると尤もだと思うのですが、

じゃあ明日からやろうとしてもその具体的実行はなかなか一朝一夕ではいかないもの・・

何から手を付ければ・・ということが常だと思います。

 

だからこそ、まず明日から具体的にやれることの一つが瞑想・・いや半分冗談ですが

まあ、それも一つの方法ではないかな!と思います!

 

それでは!!

 

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