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HEXA BLOGその他2017.10.12

愛に時間を

おはようございます、4月に入社しましたITインフラ担当のささきです。

 

さて皆さんはどんな趣味をお持ちですか?

 

僕は入社の際の履歴書に「料理」「宝塚」と書きました。

 

料理は趣味の料理ですので次回以降のネタとして取っておいて、今回は「宝塚」について書かせていただきます。

 

宝塚と言ってイメージするものは何でしょうか?

僕も数年前までは概ね一般的な理解をしておりました。音楽学校の合格発表やトップさんの退団のニュースで見る程度でした。

とはいえ、演劇系の学校におりましたので観劇そのものに対する抵抗感はなかったんです。

 

余談ですがお芝居を見るってすごくハードルが高いですよね。大学生の劇団のものでも2000円以上、中堅クラスで4-5000円、大きな劇場でとなると7000-12000円くらいします。同じ2時間のエンタメとして映画の1800円が激安に見えてきます。ゲームと比べた場合、最新技術の詰まった100時間遊べる作品が高くても8000円ですから、モノの価値ってなんだろうと思います。

 

と、まぁそんなことを考えていたわけですが、妻と付き合い始めた頃に、2人でできる趣味があると良いよねと言うことで、いろんなことにチャレンジしてみた時期のことです。宝塚のBDを2人で見てみました。

2014年の「エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-」という作品です

夫婦二人で見たのですが、ドハマリしてしまいました。

主演の明日海りお(あすみ・りお)さんは当然美しいのですが、夫婦でハマったのはフランツ・ヨーゼフ皇帝を演じられた当時専科の北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんでした。最初に見たときは「なんかやけに歌のうまい人がいるな」くらいだったのですが……

 

結局夫婦でファンクラブにも入り、入り待ち出待ちお手紙お茶会、退団まで応援することとなってしまいました……

 

夫婦でどっぷり宝塚にハマって宝塚って男性にもオススメできる!ということがわかりました。

 

 1:「ビジネス」として楽しめる 

宝塚歌劇団はおよそ100年前に阪急グループの創始者、小林一三翁(逸翁)が創設されました。ありがたいですね。

目的は阪急電鉄に人を呼び込むことです。今風に言うと郊外のショッピングモールでアイドルがライブをやる、みたいなものです。逸翁はちょっと転生なろう系主人公のようなチート系の人物ですのでリアルチート人物がお好きな方は是非調べてみて下さい。

余談ですが、「小林一三」と翁や先生という敬称を省くとヅカオタに実力で修正されます。慶応で数百人「先生」がいるのに「先生」と言ったら1人だけ。みたいなものと思って下さい。

 

当然現在も阪急阪神ホールディングスの事業の一つとして宝塚は運営されています。つまりいわゆるタカラジェンヌの皆さんは「従業員」(一定年次以上は個人事業主のタレントとして契約)なんです。ホールディングスの有価証券報告書を見ますと、ちゃんとステージ事業の昨年度の営業収益328億円と出ております。ざっくりジェンヌさん+学校の生徒さん+専業スタッフで600人ほどとすると一人あたり5400万。製造業の大企業の一人あたりの売上と同じくらいです。実際には宝塚事業だけではないのでもっと低いでしょうが概略宝塚ってそのような事業と思っていただければと思います。

 

というわけでビジネスとしてまず宝塚って面白い要素が満載なんですね。ゲームで言ったら「A列車で行こう」をやりつつ「SimCity」的に宅地開発して「サクラ大戦」しているんです。なにそれヤバイ楽しい。

 

2:「企業物」として楽しめる

2013年に大ヒットした「半沢直樹」というドラマがありました。あの中でも男たちは数少ないポストと言う椅子を取り合って足を引っ張ったり不正を働いて業績を上げてるように見せかけたり、上司に阿ったりしていました。

 

同じように宝塚は「企業物」として楽しめるんです。

 

宝塚歌劇団は配下に5つの組を持っていて、この各組が東京大阪の2つの劇場で公演を行うことで運営されています。

創設順に花月雪星宙(はな・つき・ゆき・ほし・そら)の5組です。各組にはトップスターとして男役とその相手の娘役がいて、この2人を中心として年次と実力に基づいた序列で構成されたピラミッドがあります。この他に専科と呼ばれる、どの組にも属さない「実力派」集団があります。

 

宝塚株式会社には部が5個ある、部長は男役トップスター、副部長は娘役トップスター、と思っていただければ概ね正しいです。専科はちょっと特殊な技術に特化した子会社とでも思って下さい。専科のトップ扱いの方は歌劇団の理事でもあられるので、本社の役員が子会社の社長を兼ねてるみたいな感じです。よくありますね。

さてこのピラミッド当然激烈なポスト争い、椅子取りゲームがあります。課長同士の部長の椅子を巡る争い、新任の部長とソリの合わぬ課長が子会社に出向になるが実力で本社の部長の椅子を勝ち取る!といった人事抗争の妙を味わえます。あのポジションを経験した係長だから来年あたり課長昇進かな?みたいな自分の推しの人事にやきもきしたり、今の部で次期部長と思っていたのに突然の人事で他の部に課長として移動になってファンが阿鼻叫喚となるなんてこともあります(あってほしくはない)。

 

3:「推し事」として楽しめる

ではその人事抗争を勝ち抜く「実力」とは何でしょうか?当然歌劇団ですので歌とお芝居(演技力)は最重要ですし、ダンスも重要です。更にビジュアル(顔、スタイル)と幾つもの要素本人の努力ではどうしようもないことも含めて実力なのですが、一番重要なことそれは「人気」です。

 

タカラジェンヌはファンの推しでトップスターへの階段を駆け上がっていくのです。一回の公演が東京と宝塚で上演されますがその回数がおよそ80回、ガチのひとはほぼ全ステージ見てます。僕ら夫婦でも北翔海莉さんの退団公演のときは10回以上見ていました。推し活動として各ジェンヌさんのファンクラブでの活動、オリジナルグッズの購入や公式グッズの購入、入り待ち出待ち、等々上げたらキリがないのですが、ファン活動の中で重要なのは「お手紙」というものがあります。これ普通にファンレターを書いて出すのではなく、入り待ち出待ちの際にジェンヌさんに直接お渡しができるんです。直接お渡しできるんです(大事なことなので2度言いました)。ファンとジェンヌさんの距離は皆さんが思っているよりもずっと近いんです。

 

4:「釣り」を楽しめる

そんなファンとの距離が近い宝塚ですが、S席の他にSS席という席があります。これは1階席センターブロックの前から7列目までの席です。

その中でも1-4列目くらいまでは僕も数回しか座ったことがないのですがヤバイ。先に書いたとおり、ジェンヌさんは男役も娘役も皆ファンを獲得しようとこちらをバチバチ釣り上げようと必死です。

夫婦で見に行ったんですよ、当然北翔海莉さんの公演です。でね、その頃まだ娘2番手だった現星組トップの綺咲愛里(きさき・あいり)さんにバチッとウインクとかされるんですよ。その後はまぁ「あれは僕に」「はぁ?何言ってんの?」というやり取りの上わりと本気の夫婦喧嘩になったのは言うまでもありません。今でもまだヅカ友と話すときに「うちの人は芸事推しと言いつつ実はビジュアル推し」といじられる始末。助けてください。

 

5:「学園物」を楽しめる

宝塚音楽学校、女子高、厳しい校則、上下関係、名門、お嬢様制服電車、もう要素をすべて放り込んで煮詰めてるんです。

 

6:「エンターテインメント」を楽しめる

色々と書いてきましたがどれも枝葉末節、本筋は素晴らしい舞台なんです。
宝塚の舞台は2パターンあって大作のお芝居の作品を上演する場合(一本物っていいます)と90分程度のお芝居と4-50分程度のレビューをあわせて上演する場合があります。

有名な「ベルサイユのばら」が前者ですね、なんとなく見たことある、足を上げたラインダンスのあるやつ、ああいうのがレビューと思ってくださって結構です。どちらにしても素晴らしく、100年続いて、さらにこれから100年続けようというエンターテインメントはどのようなものか体験できます。

 

オススメは……

ここ数年の作品でしたら概ねBDになってますのできれいな画質で見られることをおすすめします。もちろん舞台作品ですので当たり外れ、好き嫌いはあると思いますが、今年の1月に上演された月組の「グランドホテル」、去年の雪組の「るろうに剣心」、2014年の花組「エリザベート」2015年の星組「ガイズ・アンド・ドールズ」あたりまでは比較的入手しやすいですし、おすすめです。

 

というわけで詳しくはwikipediaを読んでいただくとして、Hexadriveでは2018年度も積極的に新卒/中途採用を行っております。

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