MENU閉じる

LAB

RubyプログラムTIPS

研究室プログラムTIPSRuby2010.7.12

原因、見えますか?

今回は、プログラムでエラーが発生した時について書いてみたいと思います。

といっても、単にエラーというとものすごく広い話になるので、
Rubyでちょっとしたツールを作り、それを使う時の1例に留めたいと思います。 

尚、Rubyのバージョンによって、これから書く出力内容が違うかもしれませんが、
そこは各環境に置き換えて頂ければと思います。 

ということで、まずはファイルを読み込んでみましょう。

File.foreach("test.txt") do | line |
    puts line
end

上の例では、ファイルから1行ずつ読み込み、その内容を出力しようとしていますメモ
test.txtファイルが存在すればその通りの動きになりますが、
ファイルがない場合は、以下のように表示されました。 

test.rb:1:in `foreach': No such file or directory - test.txt (Errno::ENOENT)
        from test.rb:1

test.txtという名前のファイルかディレクトリがない。といった内容ですね。 

実際にコードを書いた人には十分な内容ですが、
中身を知らない人やプログラムを知らない人には、ちょっと不親切かもしれません。
なので、ファイルが存在するか事前に調べるように変えてみましょう。

name = "test.txt"
if !File.exist?(name)
    puts "#{name}ファイルがありません。スクリプトがあるディレクトリに#{name}を置いて下さい。"
    exit -1
end

File.foreach(name) do | line |
    puts line
end

事前に調べてファイルが存在しない場合は、日本語でエラーの内容を伝え、
簡単な解決方法を提示するようにしました。
変更する前に比べると、多少は分かりやすくなっているかと思います。
他にも、
1.ファイルは存在するが、読み込むデータがなかったケース
2.読み込んだデータが不正だったケース
3.正しく処理出来たが、出力が出来なかったケース
などなど、ツールを使う際に起こりそうなエラーは色々考えられます。 

これらのエラーには、原因を正しく伝えれば、ツールの使い手側で問題を解決出来るものがあります。 

そんな時は、コーディングを行う時点で手間をかけ、
エラーの解決方法まで提示出来るようにするのもありかなと思います。 

使い手側の手間を減らせるだけでなく、作り手側へのエラーの問い合わせが減り、
結果的には、全員の効率があがるかもしれませんよ?

RECRUIT

大阪・東京共にスタッフを募集しています。
特にキャリア採用のプログラマー・アーティストに興味がある方は下のボタンをクリックしてください

RECRUIT SITE