投稿者「HEXADRIVE001」のアーカイブ

マーダーミステリー

こんにちは。さいやん、こと齊藤です。

最近ゲーム業界のなかでもハマる人が増えはじめている、マーダーミステリーという体験型ゲーム
(私も最近ハマり出しました)のご紹介をしたいと思います。

まず、マーダーミステリーとはどういうものかというと、マーダー(MURDER)と名前が付く通り、
殺人事件がテーマのロールプレイング推理ゲームです。
プレイヤーは物語に登場する人物になりきり、それぞれのキャラクターに与えられた設定を演じながら
目的を達成するように動きます。
人数はおおよそ6名~10名程度に設定されているゲームが多く、
その中に必ず犯人役が含まれており、犯人役は自分が犯人と突き止められないように振る舞い、
それ以外の人は犯人を探し出すことが共通の目的になります。
ただ、それだけだと犯人役が不利になってしまいますので、それぞれに他人には明かせない過去や
個人で達成すべきミッションが設定されていたりして、それによって隠し事をすることになり、
全員が怪しく見えるという構造になっています。

 
 
 
 

Ⓒ2019 Moaideas Game Design
私が初めてプレイしたのは「約束の場所へ」というゲーム。
パッケージにはキャラクターたちがかわいく描かれていますが、
もちろんこの中に殺人犯がいます。


プレイの進め方としては、まずこのゲームがどういう物語でどういう登場人物がいるかという
共通のゲームの設定や世界観を共有したあと、自身がどのキャラクターを演じるかを決めます。
決め方はランダムだったり、進行役のゲームマスターから配役が指定されたり、様々です。
しかし、役が決まればここから本番。
最初に15分程度、自身が演じるキャラクターの設定を読み込みます。
そして自身が何者か、何をすべきかを把握したらゲームスタート。
プレイヤー同士の駆け引きがはじまります。

進め方のルールとしては、全員が参加できる公開議論と、特定の人とだけ話す密談とが使い分けられます。
そしてゲームによってはカード等で追加情報が得られることもあり、
その情報もその人の判断で独占したり共有したり、目的を達成するために使い分けます。
事件現場の情報や、被害者の状態や状況、様々な目撃情報…。そこに絶妙に絡む各人の秘密。
それらが各登場人物それぞれにまんべんなく怪しさを含ませる内容になっているので、
プレイヤーはそれに対してうまく説明や弁明をしながら、真犯人を探し出すために知恵を絞り、
制限時間内にそれぞれに課された目的を達成するために奔走する…
というのがマーダーミステリーの概要になります。

制限時間は2時間~5時間と結構プレイ時間としては長いものも多いのですが、
プレイしていると知りたい情報をどうやって得るべきか、どれだけ自分の情報を出すべきか、
リアルタイムに目まぐるしく状況が変わるなかで常に考えて行動していると、
時間はあっという間に過ぎてしまいます。

情報を伏せすぎると本筋の犯人特定がままならず、かといって出し過ぎると他の情報と合わせると
自分がかなり疑われることになりかねず、そのジレンマをどう制するかというところが
マーダーミステリーの面白いところです。

そして役を演じ切り、制限時間がきたら全員で議論してこの事件の顛末について結論を出します。
全てが終了したらその物語の全容(真犯人や動機等)がゲームマスターから語られますが、
皆で出した結論がゲームの設定上それが正解でも不正解でも、その回の物語として紡がれます。

真犯人にたどり着くのは私のプレイ経験上ではかなり難しいと感じていますが、
だからこそプレイ時には燃えます。

真犯人の特定以外にも個人ミッションがどの程度達成できていたかで各人の評価(点数)がつけられますので、
そのゲームの最優秀プレイヤーが発表されて終了となります。

そしてプレイ自体が終わった後も、感想戦というかたちで参加者同士で盛り上がれます。
「あのときこうしていれば」「あれが間違いだったのか」「よくそこ気付いたね」というように、
同じ物語を体験した者同士だからこそ、プレイを振り返って楽しむことができます。
知り合いのグループでプレイする事が多い私は、終わった後にみんなで飲み会をしながら感想戦をすることが多いです。
 
 
物語が決まっていることと、推理ゲームであることから、一つのゲームは一生に一度しか遊べません。
プレイの数だけ一度きりのドラマが生まれるマーダーミステリー。
ご興味持たれましたら、是非一度プレイしてみてはいかがでしょうか。