こんにちは
チャラメガネです
年の瀬も近づき、どんどん寒くなってきています
これだけ寒いと体を動かしたくなってきますね
それとも、ゲームで遊びたいでしょうか
うーん、選べない
そんなチャラメガネの耳に
一つの噂が舞い込んできました
「ファンタジー世界の住人になり、体を動かして遊ぶゲームがあるらしい」
噂の真相を確かめるため、
チャラメガネは、噂の出処に向かいました
とある山の奥…
旅人たちの集う小屋がありました…
ここで行われているのはLARP(Live Action Role Playing)という
役になりきり、体を動かして遊ぶアナログゲームです
(今回は、国内のLARPサークル「レイムーン」さん主催の野外LARPに参加してきました。
参加には事前予約が必要です)
LARPは、テーマとなっている世界に没入し、
その世界の住人となって遊びます
そのため、服もテーマに沿ったものに着替え、武器も用意します
魔法を使うときには詠唱も必要です
解錠スキルを持つようなキャラクターを作るなら、ピッキング道具を用意します
言うなれば全力のごっこ遊び
ゲーム作りに携わるものとして、
こんな面白そうなゲーム体験しない訳にはいかない
というわけでチャラメガネはドワーフとして参戦してきました
LARPの基本ルールは
- ストーリーに沿ってロールプレイをする
この一点です。
今回は
「商人ゴーツクを護衛し、エルフの里まで連れて行く。
ゴーツクは、エルフの里の【黄金の蜂蜜酒】の販売権を頂くのが目的」
というシナリオです
もちろん、このエルフの里に向かうまでの間に、魔物に襲われることもあります
魔物との戦闘にもルールがあります。
- 部位ごとに攻撃を受けられる回数には制限があり、この回数は防護点とよばれます。(鎧を着ていたら+n、魔法などの効果によって+nなど)
- 防護点を持つ部位は手足胴の5部位です。
- 防護点を失った部位を攻撃されると負傷し、使用不能になります。(例えば腕を失ったように演技します。)
- 胴体を攻撃されたら気絶します。気絶したら負傷が全て治癒されるまで起き上がることができません。(その場に倒れこむ演技をします)
- 攻撃は怪我をさせないようにゆっくり。徒手空拳、掴みは禁止
(チャラメガネはルールの理解が浅かったため
腕を負傷しているのに平気で剣を振っていました…すみません)
ここまで見て分かる通り、LARPの特徴はプレイヤーによる演技です
体を動かすロールプレイによる没入感は、他のゲームではなかなか味わえません
まさにLARPの見どころはこれだといったところです
さて、ゲームの説明はここまでにして、
開発者目線で注目するべきところは、GM(ゲームマスター)の動きです
TRPGなどにも言えることですが、
GMはゲーム全体の動きを把握し、「ゲームの都合が崩れないよう」操作しています。
LARPのGMの難しいところを分析してみると
- 周辺一帯でゲームが進むため状況把握に広い視野が必要。
- 道具が必要なシナリオならその道具を用意するなど仕込みが必要。しかし、シナリオが脱線すれば無駄になってしまうし、用意した「実物」意外使うことができない。
- シナリオが崩れても成立するように仕込みへ誘導、あるいは、二重三重に仕込む必要がある。
というものが挙げられます。
実際、私が参加した日も雨天だったので、安全のためシナリオの大幅な変更が行われました。
その結果、幾つかの仕掛けがお蔵入りになってしまったそうです。
それでも、ゲームクリアまで持っていくためには、GMに高い技術が要求されるわけです。
デジタルゲーム開発の現場でも同じようなことはあり得ます。
ユーザーの皆様は三者三様のプレイをするため、
開発中も、
「こういう操作をしたらどうなるか」「この仕様は他の仕様とぶつからないか」
など、頭を悩ませています。
ですが、そういった努力が、より楽しめるゲーム作りに役立っています
今回、LARPに参加し、ゲーム開発に活かせるものがたくさんありました
これらの経験を活かし、今日もチャラメガネはゲームを作り続けます