こんにちは、ナカムラです。
プログラム経験のあるあなた、今までどんな言語を使ったことがありますか?
最もよく使う言語を思い浮かべて下さい。
C++?
Java?
Ruby?
Python?
いえいえ、最も使用頻度が高いのは日本語じゃないですか
プログラム言語とは違って、間違った使い方をしていても明示的な警告は発生しませんから、自ら注意する必要があります
日常会話で少々間違った文章の使い方をしていても、笑い話で済むケースが多いでしょう
ですが、仕事上の文章が間違っていたり、誤解を招く表現をしていたりすると、思いも寄らぬトラブルの原因にもなります
そんなトラブルを招く前に、次の本を読んでみてはいかがでしょうか?
本のタイトル通り、文章を書くにあたっての、基本的な技術が紹介されています。
77のテクニック全てをご紹介するわけにはいきませんが、中でも特に私が共感を覚えたものをピックアップ致します。
読み手に頭を使わせない
「最後まで読んでもらえれば分かるはずだ」という想定で書かれた文章よりも、
「考えなくても、読むそばからスラスラ理解できる文章」を目指すべき。
この考えには本当に共感できます
小説などの創作物では、読み手に考える余地を残すことによって、想像する楽しさを与えることが出来ます
しかし、業務上の説明文で想像の余地を残すことは、余計な誤解や手間を生む要因にしかなりません
あなたの説明文、読み手の力量をあてにした内容になっていませんか
これは採用応募作品のドキュメントやソースコードにも、しばしば見受けられます。
この本の中にも書かれているのですが、日本人は元々、聞き手が「一を聞いて十を知る」力量を持っているかのように振る舞う事が礼儀であるかのように考える文化があり、事細かに説明するとかえって失礼では?と思いがちです。
ましてや応募作品をプロに見てもらうとなると、相手の力量が自分よりも遙かに上であることは、容易に想像できるでしょう。
だからと言って、
「相手はプロだから、コメントが無くても、ソースコードを見てもらえればわかるはず
」
…という考えはよくありません。
プロとはいえ、ソースだけを手がかりに中身を理解するのは手間が掛かります。
プロでさえ(というよりも、プロだからこそ)コメントもちゃんと記述しますし、使用方法の説明が必要な場合には、ドキュメントも残すのです
それにより、読み手の力量に左右される事無く、相手の理解を得ることを目指しています
この本の中には他にも、
・主題を早く登場させる。
・修飾語は、被修飾語の直前に置く。
・省略された主語を変えない。
など、意識していないとうっかり忘れてしまいがちなテクニックも紹介されています。
就職作品提出前に、一度読んでみてはいかがでしょうか?