こんにちは、ナカムラです。
前回に引き続き、今回も本
の紹介をさせて頂きます。
今回ご紹介する本も、書店で平積みになっている事が多いので、表紙に見覚えのある方も多いのではないかと思います。
著者である日本語学校の教師の方が、生徒達と交流することによって気づかされる文化の違いについて、コミカルに描かれています![]()
中には、
その面白さは文化の違いというよりも、生徒さん達のキャラクターのせいでしょ!![]()
と思えるシチュエーションも一杯ありますが(笑)
日本には忍者がいると信じてやまないスウェーデン人女性
日本のアニメが大好きなイケメンフランス人
日本語学校での成績は優秀だけど、敬語が過剰なイギリス人ジェントルマン
任侠映画で日本語を覚えた、フランス人セレブ
などなど、多彩なキャラクターが魅力の一つになっているのも間違いないと思います![]()
最近、ドラマ化も決まったようで、楽しみにしてます![]()
ゲームを開発する上でも、海外との文化の違いを意識することがあります。
海外販売に向けて、製品の仕様を修正する作業…いわゆる、ローカライズといわれる作業です。
ローカライズの主な作業は言葉の翻訳なんですけど、その他にも文化的な背景を考慮し、表現を変更する場合があります。
例えば暴力的、宗教的、セクシャルな表現に関しての許容基準は各国でまちまちですから、各々の審査機関に作品を提出し、審査を仰ぐ必要があります。
また、難易度に関しても国民性が出るようです。特定の地域向けには基本難易度を少し上げて出荷しよう
…なんて調整がなされることもあります。
ゲームのコントローラ
などに使われている○印(決定)と×印(キャンセル)の意味が、国によっては全く逆の意味を持つというのは、割と有名な話ではないかと思います。
ちなみに、このゲームのコントローラにおける○と×の意味の違い、この本の中でも紹介されてました![]()
理由も合わせて説明されてますので、ご一読を。
他にも興味深かったのが…「太陽のような人
」という表現。
これって、日本では完全にほめ言葉ですよね?
しかしそれも、国によって異なります。
太陽による恩恵よりも、強烈な日差しによる被害の方が深刻な国の人々にとって「太陽のような人」とは「情け容赦無い人」という意味になるそうです![]()
そういった国の人にとっては「月のような人
」という表現の方が、「慈悲深い」という意味でほめ言葉になるんですね。
また、「良い天気」とは雨の日
のことを指すとの事です。
まだ日本製ゲームが普及していない国に向けてゲームを企画することになったら、色々な事に気を配る必要があるんだなぁ…そんなことをイメージしながら、この本を読んでみるのも面白いかと思います![]()

