皆様、お久しぶりです。
大阪開発3Dグラフィックデザイナーの降旗です。
前回までのブログは…
自分でもかなり忘れてしまっていますので端的に説明いたしますと、
「北海道に自転車旅行に行ったら移動初日で
帰りたくなるほど散々な目に合ったあげく、
旅の半ばで左膝が完全に壊れて走行不能に、
さてどうしたものか…」
この一文で十分な内容でした。
しかも「初日がピーク!」と自分で書いているわけですから、
今回お届けする「北海道自転車旅行~後編~」が
前編よりも盛り上がるわけがありません。
でもこんな状況でもブログを書けるような強いメンタルを
この旅行で手に入れた、と思っていますので、
今回の「札幌から釧路」までの行程、
最後までお付き合いをお願いいたします。
どうしたものかと書きましたが、
どうしたも何も、
ヒアルロン酸注射
しかありません。
あいにく日曜だったので、申し訳ないと思いながらも救急外来へ。
無謀な自転車旅行の末膝を壊した男など、どうぞ後回しにしてください…
人間は所詮一人なんだ…
ヒアルロン酸注入後。
骨構造的に患部の反対側から刺した針を、膝の中で45度傾けると言う、
あまり思い出したくない方法で注入していただきました。
「明日の朝まで出来るだけ膝曲げないでね。」と言われたので、
以後ロボットのような動きに。
札幌にいる知り合いがご馳走してくれました。
ずっと一人の食事が続いていたので、思った以上に満たされました。
一人じゃないっていいな…
⑥札幌→夕張
翌朝の膝の調子なのですが、
一言で申しますと
「ヒアルロン酸ってすげぇ!!」
となります。
まったく痛みがなくなりました。
これで途中リタイアは避けることが出来ました。
慈啓会病院様、「旅を続けたいんだ!」という気持ちを
汲んでいただきまして、ありがとうございました。
回復した膝で真っ先に取った行動はこちら。
実はヒグマの存在を意識して以降、
ちょっと森深い場所では常にビビッてました。
仮に遭遇する確率がスマホゲームの
Sレアを引き当てるのと同じくらいだとしても、
「0ではない」という事実が怖いんです。
夕張と言えばメロン!
「夕張メロンは季節が終わったけど、気の毒なので。」
と、気を使っていただき、なんとご馳走していただくことに!
しかも二切れ!
夕張メロン直売所 みさわ様、ありがとうございます!
一人じゃないっていいなあ…
⑦夕張→富良野
これまたラベンダーの季節は完全に終わった富良野を目指します。
可愛いなあ…
見て下さいルールルルーのこの可愛いさ!
あ、道の真ん中にいたら危ないよ。
危ないってのに…
こらっ、森へ帰りなさい、シッシッ!!
最後はわざと嫌われてまで道の外に追い立てる事に…
人間は所詮一人なんだ…
⑧富良野→十勝清水
…感無量です。
皆さんもこういうのを期待してましたよね。
僕もです。
道に関してはずっと気ままな旅をしていたのですが、
珍しく富良野駅の観光案内所で、
「ロード自転車で一人で旅をしている」ということを伝えた上で、
お勧めいただいた峠道がこちら。
西瓜(スイカ)峠、あら可愛い名前…
…じゃない!
なんだこれは、左右は鬱蒼とした森だしロード殺しの砂利道に急勾配。
この写真を撮ろうと少し停車したら周囲の蚊が全部僕のところに集まってくる過酷さ…
なぜなんです?なぜここをお勧めにしてるんです?
「日が暮れたら熊…、日が暮れたら熊…」
という言葉が頭の中をループしてました。
道中、車にすらすれ違わなかったので、自転車で行くのはお勧めできません。
人間は所詮一人なんだ…
⑨十勝清水→帯広
はい、皆さんお待ちかねのパンクです。
今回はチューブだけでなくタイヤごとバーストしました。
替えのチューブはあったのですが、タイヤごといくとは…
近くの自転車屋を検索してみると、7km先に1軒だけありますね。
…近くないですね。
この旅2度目の自転車を押しながらの徒歩移動を何とかこなし、
電話で確認していた1本だけ置いてあったロード用タイヤを購入。
前後で違う色のタイヤになりましたが、贅沢言ってる場合ではありません。
スポーツサイクル店ではないのにロードタイヤを入荷していて下さった、
みどりサイクル様、ありがとうございます!
帯広はスイーツ天国ということで、
暴食に走ります。
スイートポテトでお馴染み、クランベリー様。
せっかくなんで1個丸ごと(大体500g?)購入。
これを一人で食べるのはきつかった…
人間は所詮一人なんだ…
⑩帯広→ナイタイ高原→帯広→浦幌
目的地が南なのに、北側にある名所に行く時点で、
この旅最長の200km近くの移動距離になるのは明白…
こんな道、車のCMでしか見たことありません。
でもこの景観…
行って良かったです、右膝と引き換えでしたけど。
結果、両膝を持っていかれた状態で
来た道を引き返しつつ宿に到着。
この日はいつ寝たのか記憶にございません。
⑪浦幌→釧路
釧路湿原展望台。
何も見えず、明日の最終日にリベンジを誓います。
⑫釧路→釧路湿原→釧路空港
いよいよ湿原の中へ…
思い切り「通行禁止」となっていますが、
徒歩と自転車は許可されています。
…と思ってたら強烈なゲリラ豪雨!
湿原の中は遮蔽物が何もないので、
降り始めから降り終わりまで全部を喰らうという、
貴重な経験が出来ました。
体の右から左にかけてズブ濡れになっていく感じ…
名残惜しいのですが遂に帰路に付くこととなりました。
函館にフェリーで上陸してから半月弱、
長いようで短い自転車旅行の旅が終わりを迎えようとしています。
帰りは飛行機で羽田まで。
総移動距離約1100km、とても貴重な体験が出来ました。
さようなら、そしてありがとう北海道!
⑬EXTRAステージ(羽田→自宅)
…よく考えたら羽田から自宅まで移動しなきゃだめですよね。
総移動距離に50キロ追加してください。
一回気持ちが切れてたので、相当辛かったです。
まあ、こうなりますよね。
人間は所詮一人なんだ…
前編、後編にわたって個人的な旅行の話にお付き合いいただきまして、
本当にありがとうございました。
さて、当ブログは、弊社の持つ雰囲気や働いている社員の人となりなどを紹介し、
弊社をより身近に感じていただこうと言うのも趣旨の一つです。
しかし、このままではあまりにも個人の日記の意味が強すぎます…
ですので、一見無意味なこの旅からも何かしらの教訓を導き出すとするならば、
人間は所詮一人なんだ…
と言うことではなくてですね、
なんでしょう…
月並みですがやはり、日常では味わえない色々な出来事があったという事でしょうか。
結構人見知りな僕ですが、
「なぜこんな時期に旅行?どういった関係のお仕事ですか?」
という宿の方の質問に対して、
「あ、無職なんでw」
と、明るく答えられる位には吹っ切れてましたし、
もう無理だと思っても、案外予備タンクのある自分の体にも気が付きました。
いい歳して自分探しの旅などと言うつもりはありませんが、
日常を切り離した先で一人になった時というのは、
やはり一度自分を見つめ直すのに最適な機会の一つかな、
と感じたのも事実です。
だからこそ転じて、日常における友人や仕事仲間に対するありがたみも、
改めて感じられると言うものです!
さあ、そんな頼れる仲間が目白押し、
我がヘキサドライブでは、
一緒にゲーム開発という名の旅路を
共にしていただける仲間を常に募集しております。
奮ってご応募ください!
よろしくお願い致します。