ご無沙汰しております。
私事で恐縮ではございますが、自宅の引越しに伴いまして、
この1ヶ月半、テレビと無縁の生活をしておりましたナカノです。
テレビを視聴しない代わりにラジオから情報を得たり、
周囲の環境音のごとく音を垂れ流しにしていたり、といった
耳をラジオに傾けるようで傾けない?ラジオのある生活を この1ヶ月半
営んでまいりました。
その上で、再確認した項目が以下となります。
1:嫁との会話量が飛躍的に増える。
2:電気代の若干の節約に成功する。
3:本を読む機会が増える。
4:ラジオをよく聴いていた頃を思い出す。
1~3に至っては、ラジオは関係ない内容となっております、
かつ「1」は今に至る夫婦関係が崩壊している事を示唆するものではありません。
で「4」に関してなのですが、 ラジオを聴いていると自分が幼い頃に聞いた曲などが
流れてくるので、 不意に過去の思い出を呼び起こされる事があります。
過去に聞いた音とセットになった記憶は、ビジュアルとしては、
既におぼろげな情報でしかありませんが写真や動画などの鮮明な記憶とは
異なる感慨深さがあります。 きっと絵的に曖昧になった記憶を都合よく解釈しようとして
脳内補間がギュリギュリ働いているんだと思います。
子供の頃、ファミコンの大胆なまでに情報量をそぎ落としたドット絵のモンスターをみて
脳内補間してモンスターの落書きをしていたのを思い出します。
ユーザーさんの想像力を刺激する為にも何もかも説明しきってはいけない、
という事はとても大切な事です。昨今のフォトリアル系ゲームの絵的な
情報量はとても膨大で写実に近くなっています。絵的な情報とは異なるところで
脳内補間の余地が用意されているのかもしれませんが、制作に関わる者として
ユーザーさんが画面に映るものからイメージを更に膨らませる事ができる絵作りを
心がけていきたいですね。
絞りきった情報量から脳内前頭葉の「脳幹網様体」をフル稼働して、
無限の想像を膨らませると、皆様の脳内補間の幅も広がり、ゲームの楽しみ方の幅も
広がるのではないでしょうか?
その脳内補間の幅を広げる一環として「ラジオ」のある生活、
お試しになってはいかがでしょうか?
(こんな事を言っておきながら昨日からテレビのある生活を営んでおります。)
それでは、失礼いたします。