デザイナーのための、デザイナーでもできる・・といいますと大抵はちょっとアレな人でも出来る・・的な慣用句としてIT業界では使われがちですが今回はだいたいそんな感じです。
こんにちは。kayanuma.です。
今回はデザイナが個人のプロジェクト(主に画像や3Dモデルばかり)でGitを使ってみたら便利だったという話です。
本屋さんにはGit活用的な詳細な解説書が並んでたりしますが、読破できるわけがないのでその一部の機能で乗り切ります。
たしかこれはコードの管理とか複数人でプロジェクトを共有するときに使う便利ツールのはず・・ですが
こんな場合に使うメリットはあるのでしょうか。
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僕は画像やモデルデータを扱うことが多いのですが、たとえば
neko.psd などという名前で絵を描いていて、ちょっと色味を変えたいなとか、もしかしてツノ生やしたらかっこいいかな・・などと出来心が忍び寄るときがあります。そんな時は
neko_bak.psd などとバックアップ名で保存したり、
old などというフォルダを作ってその下に退避させて作業したりします。
・・僕はよくします。
はじめは良いのですが煮詰まってくるとneko_bak_2.psd とか neko_bak_b_aaaa.psd とかよくわからないファイルだらけになったり
old/old/old/old/old/old/old/old/old/old/neko.psd などと収拾のつかない事態になってきます。
そして実際にはモズのはやにえのように後で活用するなとどいう場面は稀で、どれがどんな理由でとっておいたのかなどメモしているハズもなく、うっかりバックアップしている方で描き進めてしまって結局古いのは残ってないじゃないか!などと・・カオスになりがちです。
バックアップツールを使って都度退避させればよいのでしょうが、大げさだし面倒だなあと思うこともあります。
もっと気軽にいろいろなバージョンを試せないでしょうか。
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と、もっともらしい理由でGitを導入してみます。
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同じバージョン管理ツールのSubversionと違って
Gitはいったんローカルのディスクにコミットしてから外部のサーバに転送し、それを共有します。
集中型に対して分散型という方式らしいですがそんなことは知りません。
ローカルへのコミットで、その時点での対象ファイルが★PCのどこかに★保存されます。
で、本来はさらにこれを外部のサーバに転送して共有するのですが別にこれは必須ではないので、
ローカルで完結している分には気軽で良い感じのバックアップとなります。
UNDOも効かないヤッテシマッタDataをあの時のアレに戻したい・・という願いを叶えるにはコミットしたバージョンを呼び出せばよいだけです。
・インストール
<tortoise Git> https://code.google.com/p/tortoisegit/
GUIで視覚的に操作できるこのあたりが楽でした。
<tortoise git インストール> https://www.google.co.jp/webhp?sourceid=chrome-instant&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#q=tortoise%20git%20%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB
この辺を参考に。
・操作
リポジトリの作成や設定は済んでいるものとして・・
右クリックからコミット
・バージョンを戻す(図)
が開くので
上の段で戻したいリビジョンを選択し、下の段でファイルを選択。
右クリックのメニューで「このリビジョンに戻す」
・最初はだいたいこの二つの操作で乗り切ります。
慣れてきたらスタッシュとかブランチを活用してみても良いでしょう。
しかし個人的にはどちらもカオスに拍車がかかるので避けて通りたい道。
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コミット時のコメントでちゃんとメモを書いておけば後でどれがどれか・・という混乱も避けられます。
なんだか熱く語ってますがバージョン管理ツールだから以前のバージョンに戻せるのは普通の使い方なんですけども。
デザイナーが個人プロジェクトで使用してもおおいにメリットがあるという話でした。
ついでに言えば外部サーバに転送しておけばデータ消失の心配が減ります。 無料で非公開リポジトリが使えるサービスがいくつかあるようですので調べてみてください。
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画像をセーブするときにコミット!すればいつでも戻せるので、このファイル上書きしてもいいかな・・などと躊躇せずに作業が行えます。
ただし画像ファイルは巨大になりがちですのでコミットしまくるといつの間にかディスクがいっぱいになっちゃいますから程々に。