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正義
こんにちは、えーきちです。
最近「007/ブラッドストーン」というゲームをプレイしました
その名の通りあの映画「007」を題材にしたゲームですが
映画の方の「007」は、残念ながら制作会社の財政難により
新作はなかなか難しいものとなってしまっています
古くから続くシリーズの危機を、ゲームを使って繋げることで
「007」の火を絶やさずに後世に残していく。
ゲームの新しい役割に気付かされた1本でした
さて、最近久々にハードカバーの本を読み終わりました。
「これからの『正義』の話をしよう」という政治哲学の本で
去年5月に発売されたものらしいですが、年末に書店で平積みされていたので何となく購入。
先月にかけて少しずつ読み進めていました。
著者のマイケル・サンデル氏はハーバード大学の教授で
同氏の講義”Justice”は非常に人気があるそうです。
そのあまりの人気ぶりにハーバード大学の講義で初のテレビ放送が行われ
日本でもNHKで12回にわたりその講義の内容が放送されました。
その講義の内容を1冊の本にまとめたものの訳書が
この「これからの『正義』の話をしよう」という本です。
内容は、いくつかの章に分かれており
今日まで、様々な哲学者が説いてきた考えを紹介しつつ
最後にサンデル氏自身の主義を説明しています。
各章では、メインテーマとなる哲学理論とそれが実際に問題となった事例を元に
その理論を提唱した哲学者の考えや目的をわかりやすく解説しており
イマニエル・カントやジョン・スチュアート・ミルなど
教科書に載るような有名な哲学者も出てきます。
さらに、プログラミングに全く関係がないと思って読み進めていると
意外なところで哲学とプログラミングの共通点を見つけました
私の場合、プログラムに何らかの機能を追加する時に
いきなりコーディングから始めることはせず
フローチャートなどを用いて論理的な設計を行うことが多いです
哲学でも、同じような「論理的思考」を用いて
「『正義』や『善』とは何を持って定義されるものか」というお題を
各哲学者が独自の解釈で展開し、順序立てて説いています。
高校の倫理の授業以来初体験となるジャンルでしたが、思っていたより理解しやすく
哲学の勉強にはもちろん、論理的思考を鍛えるにも良い本だったのではないかと思います。
「深く思索に耽りたい」という方、ぜひご一読ください
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