HEXA BLOG
ヘキサブログ
日記
Phongの次は…
最近、めっきり寒くなってきましたね
皆さん、カゼは大丈夫ですか?
私も寒さやカゼに負けないように、プロ野球の日本シリーズで熱く盛り上がっています
お久しぶりです。マックスです。
さて、私は、以前のブログでPhongの反射モデルについて、簡単に論文を紹介しました。
今回はそのPhongの反射モデルの繋がりで、Blinnの反射モデルについても
論文を探して読んでみたので、簡単に紹介したいと思います
まず、読んだ論文は1977年のSIGGRAPHでJames F. Blinnにより発表された
「Models of Light Reflection for Computer Synthesized Pictures」です。
この論文内では、2種類のBlinnにより提案された反射モデルが書かれており、
それぞれPhong、Torrance-Sparrowの反射モデルを元に考えられた反射モデルです。
(おそらく区別するためだと思いますが、Phongの反射モデルを元にした方は
Blinn-Phongの反射モデルとも呼ばれています)
このBlinnの反射モデルでは、ハーフベクトルHを用いるという特徴があります
(ハーフベクトルHは光源方向Lと視線方向Eとの間の角度を2等分するベクトルを意味します。)
鏡面反射の光の強さは光源方向Lの正反射方向で大きくなる性質を生かして、
Blinnの反射モデルではハーフベクトルHと法線Nとの間の角度を用いて、
鏡面反射の強さを求めています。
すなわち、この角度が小さいほど鏡面反射が強くなり、
角度が大きいほど鏡面反射が弱くなります。
Blinn-Phongの反射モデルでは、個人的に面白いと思っていることがあります。
それは、物理学に基づいたモデルではないということです。
実験で計測されたデータをもとに、反射モデルを提案しています。
見た目を重視するCG特有の表現といえるかもしれません
また、論文を読んでいて少し驚いたことが一つありました。
それは2.3行と簡単ではありますが、二色性反射モデルについても触れていることです。
(二色性反射モデル:簡単に説明すると、
光の反射成分は物体色の拡散反射と光源色の鏡面反射の2つで構成されるという考えです。)
二色性反射モデルは、1985年に発表されたshaferの論文が参考文献としてよく見かけられます
ですが、それよりも以前の1977年に発表されたBlinnの論文の中で、
触れられていたのはなかなか興味深かったです
Blinnの反射モデルはCGの参考書でよく見かけるものなので、
一緒に読んでみると理解が深まりやすいかもしれません
私も様々な論文に触れて自分の知識にプラスしていき、成長していきたいと思いマックス
それではまた
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