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【続】「打ち込み系」ってなに!? -ワンループ編-
こんにちは。大阪プロジェクトマネージャーのTMです。
前回書いたブログをちょっと振り返ってみます。
※リンク
趣味の音楽の話を投稿したのですが、続きを書く機会が
すぐあるだろう・・・と思ってたら2年経過してました。
なので、今回は続きを書こうと思ったのですが、題材の物量的に
今回も途中までになって、続きは次回・・・でさらに2年経過となっても
アレなんで、違うことを書こうと思います。
ですが、前回の曲が最終的にどうなったのかについては
ここに載せておきます。
※メロディラインやベースとかをどうしていくか・・・を
書こうと思っていたんだろうけど、正直何をどう変えたか覚えていない・・・
当時、流行りだした「ボーカルチョップ」って技法を試したり
適当な歌詞を英語っぽく歌ってみたりしたことだけ覚えてます。
・・・前置きが長くなりました。
今回は一話完結できるようなお話を書きます。
題して「ワンループで曲を作る方法」
・Aメロ
・Bメロ
・サビ
とかって言葉があると思うんですけど、普通の曲ってすごく複雑なんですね。
ざっと、よくある曲の構成に必要な要素を上から順に書いてみます。
・イントロ
・Aメロ
・Bメロ
・サビ
・間奏 ※ギターソロとかが入る部分
・Dメロ ※間奏後のサビ前にちょっと違う雰囲気になるところ
・サビ(転調) ※同じサビだけどキーが一段上がったりするところ
・アウトロ
上に書いた流れのうち、実際には、Aメロ、Bメロ、サビは
複数回登場し、少しずつ中身が変化したりもします。
要するに、一曲を頭から分解すると、ひとかたまりの雰囲気の曲のパーツを
いくつも作って複雑に組み合わせることで曲って出来上がってるんですね。
で、今回やろうとしていることは
・Aメロ
だけで曲を作る感じのやつです。
Aメロだけを延々ループさせて曲をつくるのでワンループです。
構成を書くと・・・
・Aメロ
・Aメロ
・Aメロ
・Aメロ
・Aメロ
そんなん、出来るわけないやろ、聴いてて飽きるやろ・・・って思いますよね。
できるんです。飽きないんです(多分)。今から説明します。
【作り方 準備編】
1)Aメロのコード進行を作ります。
2)各楽器のパートを作ります(今回は3つの楽器だけ)
・ピアノ
・ギター
・ドラム
3)各楽器のパートをちょっと変えたバージョンを作ります(今回は各2パターンくらいを別途用意)
・ピアノ
・ギター
・ドラム
下ごしらえは以上
まず順番にやってみますね。
1)Aメロのコード進行を作ります。
ここでは、ピアノを使って以下のような基礎となるパーツ(Aメロ)を作ってみました。
そしてこれをこのままピアノのパターン1として使います。
▲Piano1
2)各楽器のパートを作ります(今回は3つの楽器だけ)
それに、ギターとドラムを足したものを作ります。
そしてこれをこのまま、ギター、ドラムのパターン1として使います。
▲基本ループ(Piano1+Guitar1+Drum1)
3)各楽器のパートをちょっと変えたバージョンを作ります(今回は各2パターンくらいを別途用意)
コード進行は同じものを使って、雰囲気を変えたものを作ります。
ピアノだと、
・音の塊を同時に弾いていたものを、バラバラにしたような感じのやつ
・音の塊のリズムを変えた感じのやつ
▲Piano2
▲Piano3
ギターだと
・音の塊を同時に弾いていたものを、バラバラにしたような感じのやつ
・音の塊のリズムを変えた感じのやつ
▲Guitar2
▲Guitar3
ドラムは、リズムを奏でるので
・ハイハット系 ※チチタチチチタチッ みたいな音
・スネア、バスドラ系 ※ドン!タン! みたいな音
を分けてパターンを用意する感じです。
▲Drum A
▲Drum B
【作り方 実践編】
1)シーケンサー上に各音素材を配置していく
2)全体を聞きながら各音素材の配置場所を調整する
実践編は以上
1)音楽用シーケンサー上に各音素材を配置していく
シーケンサーとは動画編集やゲーム開発でもアニメーションなど
時間軸上で変化のあるものを扱う方はご存じだと思います。
音楽を作る場合にも同様に、時間の流れに合わせて
各楽器の音が、どのタイミングで鳴るかを配置していくイメージをもって
もらえればと思います。
2)全体を聞きながら各音素材の配置場所を調整する
実際にシーケンサーを再生しながら、気になるところを
調整して完成です。
この、調整作業がピンとこないですよね。
リアルタイムでどういったことを行っているのかというのを
イメージをとらえやすく書いてみます。
以下に9個(+3個)のボタンがついた装置があります。
図1
そのそれぞれのボタンに準備編で作った各楽器の音を当てはめます。
図2
その各ボタンを押すと、ボタンに当てはめられた各楽器の音が鳴るイメージです
・一度押すと、再生が開始され、もう一度押すと停止します
・複数のボタンを同時に押すと、同時に再生されます
・A1のボタンを押した後、B1のボタンを押すと、次のループからA1とB1が同時に再生されます
・右列のALLを押すと横軸に配置された各楽器が同時に再生されます
要するに、準備編で作った各音の素材を
・単体で鳴らしたり鳴らさなかったり
・同時に鳴らしたり鳴らさなかったり
することでバリエーションを作って曲を作る感じです。
で、イメージしやすいように動画を撮ってみました。
画面上に見える四角いボタンが上に示した装置と思ってください。
そしてボタンに色がついている部分が、各楽器の音が配置されているところと思ってください。
※厳密には、上の挙動よりももう少し複雑なのですが・・・
それをマウスでクリックして演奏しています。
各楽器を少しずつ足していく感じに鳴らして、変化が欲しいなと感じたら
ギターの雰囲気を変えたり、ピアノの雰囲気を変えたり、
同時に全部のパターンを変えて大きく変化をつけたりして
曲全体の流れに緩急を作ります。
Aメロを繰り返すだけ、って言ってた割にズルしてる感じがしますよね・・・
ただ、コード進行は全部同じなんです。
だから他の楽器のパターンを入れ替えても親和性が保たれるんです。
・同じコード進行でバリエーションを考える
よりも
・違うコード進行をいくつも作って、それぞれでアレンジを考える
ってことは圧倒的に準備も構成を工夫するのも大変なんです。
ファッションの一週間コーデを考えるとして・・・
・着回しコーデでバリエーションを作る
のと
・毎日、「一度使ったアイテムは使えない」縛りでコーデを作る
っていう違いがある感じでしょうか。
どうでしょうか?
音楽のことは全然わからない方でも、雰囲気だけでも感じ取ってもらえるように
書いたつもりですが、わかりにくかったらごめんなさい。
楽器を弾ける方は、それを録音したものを使ったり、
楽器は弾けないけど、パソコンでちょっとしたものを作れる方はそれを使ったり、
両方ともよくわからないって方は、音の素材を購入したものを
使ったりすることでも作れたりするんですよね。
実際に、楽器が弾けなくても音楽の基本的なことはわからなくても
パソコンとか音楽用機材だけで曲を作っている人はたくさんいてるし
その中にはすごく有名な方もいます。
音楽のジャンルで言うと、ヒップホップ系の曲とかはこんな感じで作られてるのが多いし、
最近はジャンルによらず、ワンループで作られた曲が多い印象です。
なんとなくイメージはわかった!って方は、普段聞く曲の中で、
「ワンループ系の曲」を探してみるのも面白いかなと思います。
それでは、また。
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