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ウォーターフォール式開発の手順と実態
注意:長文画像多々一部衝撃的な画像が含まれます。
おはようございます、ITインフラ担当のささきです。
本日は開発の基本、ウォーターフォール式開発の手順をご説明させていただきます。
早速ですが、システム開発の場合まず第一に要求があります。これは顧客/現場/社内から何らかの業務をIT化することで業務効率の向上を図りたいという要求です(例:顧客(妻)明日のお昼は天一が食べたい)
要件定義(要求分析)
顧客が望んでいる機能や仕様などの概略をまとめたもののこと。
さて顧客からの要求を受けた側はどのように対応すべきでしょうか?
概ね顧客は自身の要求が漠然としていて、そのまま言うことを聞いていては思わぬコストアップ(例:チャーハン定食、唐揚げ定食、クリアアサヒ等)を招きます。近年システム開発上のトラブルがとりだたされている折、無条件の顧客第一主義は自社にもお客様のためにもなりません(カロリーオーバー)このため詳細に要件を聞き出し、システムで何を実現させたいのかを決める必要があります。この作業を「要件定義」と呼びます。
今回は天一を御所望ということで、弊社(僕)から「お客様のご要望承りました、外出のコストやうっかり定食を食べてしまい罪悪感にさいなまれることを勘案して、多少お時間かかりますが弊社で内製する事が可能です」とお客様にご提案し、ご承認頂きました。なおこの際お客様より「味玉入りで」と追加要望いただき、仕様に盛り込むこととしました。
基本設計
要件定義で決定した機能や性能、制約条件などを基にしてシステムの基本となる設計を行う。
お客様(妻)からの「お昼は天一」という要求に対し「自作天一」とご提案し「味玉入りなら可」となり、仕様が固まりました。
ここから家天一の基本設計を行います。
基本設計/詳細設計の区分には議論がありますが、外部設計/内部設計とも言われるだけあって、基本設計はユーザに見える部分(外部:家天一の構成要素)詳細設計/内部設計ユーザに見えない部分(各具材スープの構成要素)を検討していきます。
今回は家天一、味玉入り、叉焼は作り置きを流用、となりますので用意するものは。
自家製天一風スープ
自家製低加水麺
自家製味玉
自家製叉焼
葱
豆板醤
以上となり、機材としては
ラーメンどんぶり
レンゲ
これらがあれば家天一を供することが可能ということが決まりました。基本設計ですね。ここまで決まれば次の段階です。
詳細設計
システム内部の動作や機能、物理データなど、ユーザーから見えにくい詳細な部分の設計を行う。
今回製造するものは下の4つでこの内味玉は作業時間としては10分ですので工数的には大したことがないですし、叉焼は有り物を流用となりました。
自家製天一風スープ
自家製低加水麺
自家製味玉
自家製叉焼
スープと麺というラーメンの構成要素の2大要素をこの詳細設計で決めていきます。この際重要なのは「コスト」です。通常コストというとお金のことと思いがちですが、時間と手間、もコストの内です。天一が食べたいという要望に対して2杯で2千円以上のコストを掛けてはいけません。ラーメン、特にスープはいくらでもコストが掛けれてしまう悪魔の液体なのです。(ex:仏跳牆)ではご家庭で簡単にできる天一風スープの設計をしていきましょう。
ラーメンのスープの構成要素としてはいわゆる「旨味」をどのように盛り込むかが重要です。この際考慮しなければならない要素に「旨味は重ね掛けが効く」です。HP毎ターン回復は重複で掛けれるんです。マーリンはできるだけ短いサイクルで宝具を打つべきなのです。これ書いたら出るかな。
肉の旨味であるイノシン酸と昆布などの旨味であるグルタミン酸を重複でかけると相乗効果で旨味が倍加します。フレンドマーリン+自前孔明。この旨味ですが今回は天一ですのでイノシン酸を鶏から、グルタミン酸は昆布から取ることにします。足りなければ業界でヤクとか売人とかそういうフィーリングで扱われている科学の白い粉を使います。NO MSG?YES MSG!です。
今回はみんな大好き肉のハナマサ田町店で購入した鳥の手羽をベースに香味野菜で葱、玉ねぎ、にんにく、マッシュポテトの素を使ってベースのスープを、いわゆるタレは薄口醤油、塩、ナンプラー、グルタミン酸は場合によって使うこととします。
スープの次は麺です。これはどこのご家庭(北関東限定)にもある小野式製麺機1号を使って、これもまたどのご家庭にもあるパン焼き機のこね機能を使って作り、35%の加水率で本家よりも気持ち麺の主張をするタイプの製麺をすることにします。タモリ倶楽部のおかげさまで製麺機の相場が上がっていますがまぁ気にせず買いましょう。なお新品は池永鉄工様が製造されておられますのでポチりましょう。そもそも日本の工作機械史における製麺機は大隈栄一が義父に(ry
実装
装置や機器の構成要素となるものを、使えるように組み込むこと。
では実装に入ります。ここまでの設計が正しくできていれば9割方失敗はしませんが失敗する確率はまだ10%あります。今回はトータルの作業時間が4時間ほどですので、240分中24分はミスる可能性があります。システム開発においてミス/バグは必ず発生しますので当初よりバグの発生と手直しを織り込んだ見積もりをすることが肝心です。
さて、どこのご家庭にもある強力粉”オーション“と”かんすい”をご用意下さい。今回は2人分ですので粉重量を300g、水を105g、かんすいは4gです。
いわゆる水回し工程です、粉をホームベーカリー(HB)に投入し15分のこねモードを開始、水を1分間かけて少しづつ投入します。
出来上がりがこちらになります。ジップロックに入れ、足で踏んでバラバラの玉を圧着します。その後30分ほど冷蔵庫で生地を休ませます。この間にムラのあった水分が均等に行き渡ります。
北関東でしたらどのご家庭にもある事で有名な小野式製麺機1号です。ちなみに名前を「おのってぃ」にしようと思ったけど、よく考えたら社内におのってぃ居るので止めました。
製麺します。
イヤーッ!グワーッ!
イヤーッ!グワーッ!
キャバァーン!!
上手に焼けましたー!(すこしでも弊社事業に寄せていこうという努力)
鳥の手羽10本をストロング万能ハサミでバラします。
ストロング万能ハサミ
ストロング
王を讃えるのに必要なアイテムですのでamazonでバーフバリ伝説誕生/バーフバリ2王の凱旋と共にお買い求め下さい
バラシた鳥手羽を90分圧をかけて煮ます。煮たものがこちらのお写真です。すでに美味しそうな香りがしていますが天一とは程遠いですね?ではこれから天一に寄せていきます。
ぐぽふぁ、ぐぉおおおおおおん、バリバリバリ、ぎゅーーーーーん
寄りました。
ではこちらを鍋に戻し、香味野菜、葱、玉ねぎ、にんにく、気休めの昆布を入れ90分圧をかけて煮ます。
90分煮終わったら圧を抜き香味野菜を取り出します。スープはザルで濾し、ミキサーに掛けた香味野菜と合わせます。
だいぶ天一に寄りました。粘度が足りないのでマッシュポテトの素を投入します。ここまででスープが完成しました。
別鍋に薄口醤油、ナンプラー、塩、白い粉(味の素)をいれ、ひと煮立ちさせて所謂タレが完成です。
スープ、タレ、具材が揃いましたので麺を茹でます。
おわかりいただけただろうか、かんすいのケミカルな働きによって白い粉から作った麺が黄色く変色しているのだ。
具材と合わせて完成です。スープの粘度といい、鳥の香りといい申し分ない天一ができました、なお写真はアプリで色を調整済みです。写真は積極的に盛っていくスタイルです。
試験
物の性質や力などをためすこと、または検査すること。
さて完成したソフトウェア(家天一)を顧客に納入する前に入念な試験が必要です。ここまでの各工程の際に試験(味見)をしていますが、ラーメンという概念を実装する場合、最終的にタレとスープを合わせた場合の味(塩分濃度)が非常に重要です。今回はここでミスを犯しましたがリリース後にしか発覚しない物だったのでこの際気づかずリリースしてしまいました。まぁたまによくある話ですね。反省してます。
リリース
システム開発ライフサイクルにおいてソフトウェアを頒布すること。
お疲れ様でした、ここまで来たらリリースです。お疲れ様でした。リリース後のお客様(妻)の反応「ヤバイうまいこれ天一だ、むしろ超えてる」をいただき今回の開発は成功となりました。大満足のうちに終わるかと思いましたが、まだ開発は続くのです……
さて天一の場合味変アイテムとして特製からし味噌がございますが、こちらについては豆板醤で代用可です。しかしながら今回の開発案件では、リリース時に按分濃度を調整する際に「そのまま麺と合わせて美味しいちょっと気持ちしょっぱめ」の汁になっておりました、そのまま食べるには良かったのですが味変アイテムを投入すると結構しょっぱくなってしまい、ああプロの開発力は最後まで手を抜かない、味変のことも考えて調整しているんだなぁと思った次第です。
長々と開発について書いてきましたが、以上レポっす。チラシの裏すんません。
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