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HEXA BLOG

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HEXA BLOGその他2023.3.23

2022新人ブログデビュー!⑰

はじめまして!
2022年に東京オフィスに入社した新人テクニカルアーティストのマチです。

3D業界にもAIの足音が迫りくる今日この頃ですね。

さて、突然ですが皆様はテクニカルアーティストという職種をご存知でしょうか?
ご存知の方はどのような職種か他の人に説明できますか?
私自身、親兄弟を初め、親戚友人に「どんな仕事をしてるの?」と言われた際に、返答に苦労します。

今回はそんなテクニカルアーティストについて語ろうかと思います。

テクニカルアーティストと呼ばれる職種の一般的な認識は
・プログラマーとアーティストの橋渡しをする。
・作業の効率化、最適化等でワークフローを改善する。
・最新技術の使用などを提案、反映する。

この三つが主かと思います。これらはあくまで業務の内容でここからさらに専門分野が分かれていきます。

以下は、各専門分野の業務の概要です。

●モデリング系
モデリングが専門の人です。
建物や植物といった何らかの規則性があるものを数式などを利用してモデリングをします。
これにより、2車線の道路の予定が4車線に変更になった時に、数式に使用している数字を変えて修正する。といったことが出来ます。
他には、建物の破壊表現において大量の破片のモデルが必要になるところを、破壊シミュレーションで破片を自動的に作成する。といった業務を行います。

●セットアップ系
リグ・補助骨・アニメーションが専門の人です。
例えば、膝を1つのジョイントで大きく曲げると尖ってしまいます。
膝を1つのジョイントで回転させた画像

 

そこで位置をずらした2つのジョイントで曲げると尖り具合を抑えられる他、
膝の皿が移動する表現が出来ます。

膝を2つのジョイントで回転させた画像

2つを重ねてみるとシルエットが大きく異なるのが分かるかと思います。

重ね合わせた比較画像

他にも髪の毛やスカートといった「揺れ物」と呼ばれるシミュレーションの設定をします。

●描画系
エフェクト、マテリアル、ライティング等が専門の人です。
リアル調、トゥーン調を意識したマテリアルの作成など、最終的に出力される絵に関する業務が多いです。エフェクト、マテリアルではモデリング系と同様にプロシージャルの勢いが増えてきています。ライティングの内、レイトレーシングなどはかなりエンジニア寄りです。

●パイプライン系
データ管理やツール間の連携等が専門の人です。
ポリゴン数の制限が守られているか、ファイル名は正しいか等のデータのチェックや、ソフトウェアによっては回転の扱いが異なる場合があるので、それぞれに対応した出力ツールの作成など、作業の効率化という点では最も影響の大きい分野になります。

細かくみていくと他にもUI系等、様々な分野がまだまだあります。
アニメーションではAIによる分析などはすでに行われており、AI系テクニカルアーティストが多数派という未来もあるかもしれません。

私自身はセットアップ系3割、パイプライン系6割、他1割といった具合で日々ワークフローの改善を考えながら業務をしております。今年は描画系も出来るテクニカルアーティストになれるよう勉強していこうと思っています。

以上「なんでも屋さん」ことテクニカルアーティストのマチによる語りでした!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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