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HEXA BLOGその他カメラ2017.12.8

高速道路を歩こう!

お久しぶりです、大阪スタジオ・3D背景デザイナーのタカガハラです。

 

12月になって早1週間あまり、すっかり寒くなってしまいましたね。冬といえば、やはりおでんが美味しい季節です。おでんといえば大根です。

 

前回のブログをしたためたあと祖父の畑仕事を手伝う機会があったのですが、あまりにも巨大な大根を引き当てたために思わず「ヨコ…」とため息が出てしまいました。 

 

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これもなにかの縁でしょうか…!

 

いつも通りここまで読み飛ばしていただけましたでしょうか?
それでは今回もよろしくお願いします。

 


 

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みなさんは高速道路を歩いたことはありますか?

タイトルを見て「お前はいったい何を言っているんだ?」と思われたかもしれません。

 

「まさか自分を自動車だと思い込んでいる歩行者なんじゃないだろうな」

と、お疑いになったとしても無理はないでしょう。

 

でも、それくらい好きなんですよ。高速道路。

まずは落ち着いて高速道路とはなにかあらためてみましょう。

 

 

高速道路。
自動車交通の根幹として重要な地域を結ぶ、自動車の高速走行に特化した道路。

日本では法令によって「高速自動車国道」として定義されております。
高速自動車国道法 第4条

 

ちなみに、ヘキサドライブのある大阪・東京でおなじみの阪神高速道路・首都高速道路をはじめとする「都市高速道路」は高規格の都道府県道または市道でして、国道ではありません。たとえば阪神高速1号環状線の行政上の路線名は「大阪府道高速大阪池田線」なので国道でないことがわかります。

 

ですので名前が○○高速道路となっていても法で定めるところの高速道路ではないことになっております。

 

道路行政ってムズカシイですね…。

 

とはいえ高速自動車国道も都市高速道路も「自動車の高速走行に特化した道路」の点では共通点も多く、昭和62年の閣議決定によってどちらも「高規格幹線道路」という自動車専用道路として位置づけられた歴史があります。
そう! 自動車専用なのです!

 

すると私のゴーストが囁くわけですね。
「自動車専用道路…歩きたい…歩きたくない…?
そう思うと、もう、いてもたってもいられません。なんとしても高速道路を自分の脚で確かめてみたい!!

 

 

できれば合法的に…。

 

 


 

そんなわけで、今回は開通を目前に控えた高速道路を歩けるウォーキングイベント

「新名神高速道路部分開通 記念ウオーク」に参加してまいりました。

能勢電鉄、開通前の新名神 高槻JCT・IC~川西ICから“のせでん”を望むウォーキングイベント 参加費は大人300円。12月3日実施 – トラベル Watch

 

現在、近畿圏では三重県四日市市から兵庫県神戸市北区へと至る「新名神高速道路(法定路線名:近畿自動車道名古屋神戸線)」の建設が2023年度開通を目指して進められています。

 

すでにある名神高速道路・東名高速道路と同じく、新名神高速道路も新東名高速道路(一部建設中)に接続されることになります。大阪-名古屋-東京間の高速道路が2重化され、渋滞の解消だけでなく大規模修繕や災害時の不通に備えたバックアップとしての役割も期待されています。

 

いつもの雑誌が発売日には全国の書店に並んでいるのも、Amaz○nで手が滑ってポチってしまった商品が数日後には手元に届くのも、すべてはこうした盤石な交通インフラあってこそ。

 

交通インフラ万歳!

納税のよろこびを感じずにはいられません!

 

ちなみにこの新名神高速はさきほどの高速自動車国道法によるところの高速自動車国道に分類されるため、正真正銘の高速道路と言えます。

NEXCO西日本 | E1A新名神高速道路

 

 

今回はこの新名神高速のうち、12月10日(日)に先行開通する高槻JCT/IC-川西IC間の一部区間を供用前に歩いてきたわけです。

 

 


 

それでは写真も交えつつ、できたての新名神高速道路の出来栄えを確かめていきましょう。
兵庫県川西市にある能勢電鉄・一の鳥居駅付近の工事車両出入り口からお邪魔します。

 

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美しい…美しいですね…。

 

汚れのない白線が眩いばかりか、仕上がりたての舗装にはアスファルトから瑞々しさを感じてしまうほどです。

ヒャア がまんできねぇ コースインだ!

 

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嗚呼…なんと広いことでしょう…。

 

人ひとりにとって、走行車線3.50m+追い越し車線3.75mで整備された道路構造令:第1種第1級の高規格道路はあまりに茫洋で、カメラを片手にしばらく立ち尽くすことしかできませんでした。私は実際にこの道路に自らの脚で立ち、そして理解したのです。

これが『自動車専用』たる理由なのだ、と。

一般人がなんの準備もなく立ち入ってはならない場所であることに疑いようもありません。
※許可なく自動車以外の方法で自動車専用道路に立ち入ったり通行することは道路法 第48条の11 によって固く禁じられています。絶対にやめましょう!!!

 

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トンネルに入りました。

 

言うまでもなくすべてが美しい空間なのですが、この新名神高速道路ではトンネル内に白色の照明を採用していて、見通しがたいへんスッキリしています。この照明はただ照らすだけではなく、渋滞や事故などのトンネル内の状況に合わせてオレンジや赤色に切り替わり、通行中のドライバーに注意を促す役割もあるそうです。

 

ところで、写真の左下に写っている車両のタイヤに敷かれた板にお気づきでしょうか? 気になって係の方にお話を伺ったところ、できたてのアスファルトはタイヤに弱く長時間駐車すると接地面が傷んでしまうそうです。そのため関係車両を駐車する際はこうして板で養生するとのことでした。

 

工事関係者の方は

「私達は道路を造るだけでなく、きれいな状態で納めることが仕事ですから」

とおっしゃっていました。そう聞くと高速道路も巨大な商品なわけですね…細かな配慮に頭が上がりません。

 

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高速道路のトンネル内は様々な設備があることは私自身も運転していて気づくのですが、こうしてじっくりと見る機会はこれが初めてです。自動車を運転したことがない方も、高速道路の非常電話を一度は見たことがあると思います。今回は中の電話機を見ることができました。

 

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使い方はいたってシンプルで、受話器を取るだけで道路管制センターにつながります。もし話すことが困難な場合に備えて「故障」「事故」「救急」「火災」の4つあるボタンから状況にあったものを押すと必要な手配がとられる仕組みで、万が一のときも安心です。

 

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そして、緊急避難用の非常口、避難連絡抗です。こちらも見たことのある方も多いのではないでしょうか。

はたして中はどうなっているのでしょうか…!?

 

 

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扉の向こうはこのようになっているんですね。

 

てっきり地上へ抜ける階段なのかと思っていたのですが、反対側のトンネル内に抜ける通路だったとは。たしかに、上下線で2本に分かれたトンネルが同時に両方使えなくなる、なんてことはおそらく考えにくいことなのでしょう。お世話になる日が来ないことを祈るばかりです。

 

 

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このほか、トンネル内には通信や電力などのさまざまな装備が備え付けられています。換気用の送風機や配電盤、それにケーブルや配管の数々は背景デザイナーとしても見どころ満点です。

 

ゲームでよく見かける退屈なコンクリート壁も、配電盤と配管がいくつかあればなにやら意味ありげな雰囲気になりますからね!(個人の見解です)

 

 

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なかにはこんなものも!

自動車のヘッドライトを反射して、ドライバーに注意を促すオレンジ色のアイツ! 風圧で回転するものがついているのは知っていましたが、これ実はブラシでして、回ることで反射板が排気ガスで汚れないようになってるんですね! ただクルクル回ってる目立ちたがり屋だと思ってたよ…ごめん。

 

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約2000mの止々呂美(とどろみ)トンネルを抜けると箕面有料道路(箕面バイパス)との結節点となる箕面とどろみインターチェンジにたどり着きました。


今回の見学コースはここまででしたので、来た道を引き返して工事車両出入り口へ向かいます。

 

 

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途中、合流車線を工事車両が行き来したりと一週間後に控えた開通の準備が進められている様子が見て取れます。

 

 

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真新しいさまざまな案内標識も見ることができました。

 

この標識たちに使われている書体は和文:ヒラギノ角ゴ、欧文:Vialog、数字:Frutigerの組み合わせで、都市高速道路などでは「ゴナ」「新ゴ」も使われているようです。

 

かつては当時の運営法人の名前を取った「日本道路公団標準文字:公団ゴシック」と呼ばれる特殊な専用書体が使われていましたが、2010年頃からいまの組み合わせに切り替わりました。

 

なかには公団ゴシックを自作している熱心なファンもいらっしゃるようです。

消えゆく「公団ゴシック」 高速道路独特のあの書体 | 乗りものニュース

 

 


 

いかがでしたでしょうか?

私はドライブが好きなのでひと月に数回は高速道路を利用するのですが、運転していると道路にあるもの一つ一つをしっかりと見ることはできません。

 

今回は幸運にも機会に恵まれて高速道路上をじっくりと見学できましたが、開通を迎えるとここを歩くことは二度とできなくなります。

 

道路を見学する、といいますとマニアックでニッチな響きがありますし実際のところそうだと思うのですが、普段気にも留めないものがどうなっているのかを改めて見つめること、なにより「一生に一度しかできない」ことを体験してみる意味でも非常に良い経験でした。

 

 ということで、「高速道路を歩こう!」は以上となります。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

 前回は「廃線にいこう!」と題してブログを書かせていただきました。その次回に「みなさんは高速道路を歩いたことはありますか?」気の触れた問いかけをすることになるとは思っておりませんでした。人生とはわからないものです。

  

次回は終わりの方で少し触れた「書体」について取り上げてみようかなと考えております。

 

それではまた次回、お会いしましょう!

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