HEXA BLOG
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ソフトウェア紹介
プログラムを取り巻く環境
こんにちは、ナカムラです。
今回は、最近お気に入りの、Akinator(アキネイター)という iPhone アプリを紹介したいと思います。
Akinator とは、膨大なデータベースを利用した、人工知能の一種です。
Akinator の楽しみ方は、次の通り。
頭の中で、任意の人物を思い浮かべる。
Akinator が出してくる設問に、「はい」「いいえ」「わかりません」「たぶんそう」「たぶん違う」の中から選択し、答えて行く。
これだけで、設問に答えて行くうちに、自分が頭の中で想像している人物の名前を特定されてしまうのです
もっとも、ある程度名前が公に知れた人物に限りますが、ドラマやマンガのキャラクターまでカバーしています
「そりゃあ、何問も質問されれば、いつかは当てられるでしょ?」
と思われるかもしれませんが、ほとんどの場合20問~30問程度の間に当てられてしまいます。
その質問の切り込み方には驚かされることも多く、1問ごとに正解に近づかれていることが分かります
まるで、名探偵に追いつめられていく犯人のような心境に陥ることも、しばしばです
このAkinator、基本的なアルゴリズム自体はさほど新しいモノではありません。
思い起こせば20年ほど前、私が所属していたコンピュータのクラブで Akinator めいたプログラムを作り、人工知能として発表している人たちがいました。
その頃はまだ、今ほどネットワークも発達していませんでしたから、データベースもなかなか成長しません。
最初の内、プレイするのは人工知能を作成したプログラマ本人だけですから。
そんな状態で友人、知人にプレイしてもらっても、まず正解を当てることは叶わず、
「つまんね」
と言って飽きられ、ますます人工知能のデータベースは充実しない・・・という負のスパイラルに陥っていました。
しかし時代が進むに連れ、この人口知能アルゴリズムにとって、理想的な環境がやってきました
それは、誰もが簡単にこのプログラムにアクセス可能な環境…すなわちインターネットと通信端末が普及した環境です
「プレイヤーが想像している人物を当てられなかった場合は、その人物の情報を新たに追加登録する」
という人工知能の育成を、多人数で同時並行的に行えるようになったわけです。
これにより、人工知能は飛躍的に成長を遂げ、その結果正解率が向上し、評判を聞きつけた人が新たにプレイする…
という好循環が生まれるようになったのです
然るべき環境を与えてやれば成長するなんて、まるで生き物のようですよね
今では成長しすぎた感があるので、「いかに Akinator に”わかりません”と言わせるか?」を楽しんだりしています。
Akinator は、iPhone アプリだけでなく、ブラウザ上で楽しめるサービスもあるようです。
興味のある方は、人工知能の育成に協力してみてはいかがでしょうか?
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