皆様、お久しぶりです。
大阪開発グラフィックデザイナー兼「自転車」担当、
降旗です。
前回、前々回と北海道での自転車旅行の経緯を書かせていただきました。
今回は、その際、密かに実行していた「自己満足の行動」と、
それを撮影した「旅の残骸」とでも呼ぶべき写真をご紹介させていただきます。
そう、ネタ切れです!
さて、タイトルにもあります通り、
僕は、伝説の北海道ローカル旅番組で、
俳優の大泉洋を輩出したことでも有名な、
「水曜どうでしょう」のファンでございます。
わざわざ北海道に行くとなれば、
いわゆる「聖地巡礼」を含めて、
「何か水曜どうでしょうを絡めた事をやりたい!」
となるのは、当然の帰結でした。
そこで行ったのが…
「水曜どうでしょうの名言」をしたためたTシャツを事前に用意し、
旅の途中で自分の心情に合わせてそれらを着た記念写真を撮る!
というものです。
「水曜どうでしょう」は、
あまりに無計画な旅ゆえに、度々過酷な状況を生み出し、
その際に生まれた様々な名言で名を馳せた番組です。
そんな名言を自分の旅の状況に合わせて着用し、
撮影した写真を残すことで、
「なんか楽しい気持ちになるんじゃないかな…」
と思いました。
「だから何?」というお気持ちは分かりますが、
それを言ってしまったら終わってしまいますので、
グッとこらえてもらってよろしいでしょうか。
では、さっそくご紹介させていただきます。
■名言その1
「常に初陣」
●どうでしょうの状況:
「騙され芸人」とまで呼ばれた大泉洋の一言。
毎回自分が何処に連れて行かれるのか分からないまま、
全てを受け入れてきた男の力強さを感じる名言です。
●降旗の状況:
一言で言うと「イキがっている」です。
出発前のアパートの前での1コマで、
この2日後には夜の峠でパンクして
半泣きとなる男の物とは思えない
自信に満ち溢れた背中をしています。
■名言その2
「何がおこるか わからないから 旅なんだ」
●どうでしょうの状況:
ネットを調べてもどの企画か思い出せない…
多分四国八十八箇所のどれかで大泉洋が言った一言。
無謀な旅を重ねる、
水曜どうでしょうを象徴する名言となっております。
●降旗の状況:
一言で言うと「虚勢を張っている」です。
前述の「夜の峠でパンク事件」に打ちのめされた自分を
何とか鼓舞しようとしている健気な一枚になっています。
この名言は汎用性が高いので、後にとっておこうと思ったのに、
あまりの過酷さに早々に使ってしまいました。
■名言その3
「絶景しかなくなるんだぞぉ」
●どうでしょうの状況:
霊験あらたかな、四国八十八箇所巡礼を、
あろう事か罰ゲーム扱いした企画に対する一言。
「四国という土地」全体を田舎だからとディスった、
スケールの大きな名言です。
●降旗の状況:
一言で言うと「ようやくそれらしくなって来た」です。
初日から散々な目に会って、
ろくに景色を楽しむ余裕もなかった男に訪れた束の間の安息。
前述の意味から、意図せずに
「北海道という土地」を若干ディスってしまっています。
■名言その4
「熊いるからね 大きな声 出してった方がいいよ!」
●どうでしょうの状況:
カナダのユーコン川のほとりで用を足そうと
森に入っていく大泉に向かって掛けられた一言。
面白ければ何処へでも連れて行くという、
水曜どうでしょうの過酷さがよく出ている名言です。
●降旗の状況:
一言で言うと「本当に出る場所だとは思ってなかった」です。
「滝を見に行こう!」という気軽な動機で踏み込んだ山中で撮ったのですが、
何回か熊が出た実績のある場所だったため、
後で見たら完全な悪ふざけ写真になってしまいました。
■名言その5
「お尻がランブータン」
●どうでしょうの状況:
カブ(原付)でベトナム1800キロを縦断するという企画の中での一言。
お尻が擦れて座ってられない状況を、東南アジア原産の果実になぞらえた、
お洒落な名言となっています。
●降旗の状況:
一言で言うと「お尻がランブータン」です。
お尻パッドなしで走っていたため、
奇跡的にこの名言通りの状況になってしまいました。
■名言その6
「ここをキャンプ地とする」
●どうでしょうの状況:
厳寒のドイツの道端での車中泊を決定した時の一言。
宿の確保も出来ていないのに美味い夕食を優先した男達に対する、
番組ディレクターからの厳しさ溢れる名言となっています。
●降旗の状況:
一言で言うと「…zzz」です。
旅も終盤になってきており、体中ぼろぼろになっている中撮った一枚。
タイマー撮影のシャッター音を聞くことなく意識を失って、
気が付いたら翌日の朝でした。
■名言その7
「これ以上北に行ったら僕は死にます」
●どうでしょうの状況:
上記名言の翌朝に放たれた一言。
あまりの寒さに、普段は全然喋らない撮影担当ディレクターから放たれた、
重みのある名言です。
●降旗の状況:
一言で言うと、「エゾシカですら雨宿りしてたというのに…」です。
釧路湿原でゲリラ豪雨を喰らって凍えている最中に、
ふと見ると、湿原に生えている樹木の下にエゾシカを発見した時の空しさが、
胸に去来した時に撮った一枚です。
あの瞬間、釧路湿原で最も野生的な生き物は僕だったのかもしれません。
■名言その8
「ありがたいなぁ…」
●どうでしょうの状況:
前述、四国八十八箇所巡礼の最中に大泉が発した一言。
困難を乗り越えて悟りを開いた人間はどんな事に対しても、
「ありがたい…」と思えるようになるという、
短いながらも珠玉の名言となっています。
●降旗の状況:
一言で言うと「帰りてぇ…」です。
数々の困難を与えてくれた北海道に対して
感謝の言葉を述べたいところだったのですが、
上記名言のような悟りの境地には至れず、
ただただ、「早く家に帰りたい…」という気持ちが込められた一枚です。
…さて、
「いったい、何を見せられているんだ?」、というお気持ちはわかりますが、
みなさんにとってはどうでもいいこの行為、
ゲーム的に言って、「北海道を、函館から釧路まで走破する」事が
「メインクエスト」とするならば、
この一連の写真撮影は僕にとっては重要な
「サブクエスト」でした。
終わりの見えないメインクエストの中で
小さな達成感や、少しの満足感を与えてくれるという意味では、
この「ちょっとした遊び心」は、僕にとって本当に救われるものだったのです。
今我々が行っているゲーム開発だけでなく、
何事にもこの「ちょっとした遊び心」を設定することで、
心が折れることなく、乗り切っていけるのではないかなあと、
この旅を通じて感じました。
さあ、そんな厳しいゲーム開発の合間にも遊び心を忘れずに
一緒に乗り切っていけると仰る開発者の皆様!
弊社では一緒にゲーム開発という「メインクエスト」を達成してくれる、
「遊び心を持った仲間」を常に募集しております!
奮ってご応募ください、よろしくお願い致します。