近所の公園でキャッキャ遊んでいたらセミの抜け殻を5個見つけてフィーバーしました
が、1本の木に3体ぶら下がっているのを見ると都会の緑事情が透けて見えて胸が痛くなります…
この前は電柱に2体セミがしがみついて必死に鳴いてました。隣に街路樹が植えられているのに。
彼らは樹液にありつけたのでしょうか
お久しぶりですクリマヤです。
たまに地面に転がっているセミを見ると、夏も盛りになってきたなぁと実感しますね
最近のぴーかん照りの日は日差しに殺されそうなのでお家で読書しています
今のマイブームは女性作家の時代物。
男性作家に比べて日常の細やかな描写が多いので、情景をイメージしやすく
ストーリーに入り込みやすいです。
時代物だと、現代と地続きな部分もありつつほどよい現実逃避ができることまちがいなし
ただ、登場人物がわりとキラキラ前向きに頑張る性格が多く、自分と比較して
「ぐぬ・・・」となる時もあるので、用法用量を守り正しくお読みください
しゃばけ畠中 恵
あらすじ(Amazonより)
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。
ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き
、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、
なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、
犯人の刃が一太郎を襲う……。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。
某ワープロソフトと同じ名前の主人公が、最強の妖怪の二人に守られつつ日常のミステリーを解決していくという、あらすじだけでご飯3杯いけるシリーズです
一太郎が登場人物全員から守られ愛されているという若干ラノベ寄りの設定ですが、
大枠のストーリーは人情物とミステリーがうまく融合されていて読み応えがあります。
あらすじでは結構血なまぐさい話かなーと思われるかもしれませんが、ほとんど日常系の
ほのぼの小説です
商人の生活や日常が細やかに書かれているので、時代物デビューにピッタリです。
あらすじ(Amazonより)
神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。店を任され、
調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。
大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。
しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・。
料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、
連作時代小説の傑作ここに誕生!
ひたすら主人公が料理にひたむきなのが心を暖かくしてくれる作品です。
シリーズに料理帖と付いているだけあって、描写されるご飯が全部美味しそう
…こんなご飯たべたいうわぁあああ
と枕に顔をうずめて叫ばなくても、巻末に料理レシピが掲載されています
一つ一つ作者がレシピを考えて作っているというのですから頭がさがる思いです
主人公の澪の出身地が大阪ヘキサ近くの高麗橋付近なので、
知ってる地名が出てくるのもグッド
最近完結したのですが、なるほどこういうストーリーの終い方は女性ならではだなぁと
感心しきりです
あらすじ(Amazonより)
水上草介は、薬草栽培や生薬の精製に携わる小石川御薬園同心。
人並み外れた草花の知識を持つものの、のんびり屋の性格と、吹けば飛ぶような外見からか
、御薬園の者たちには「水草さま」と呼ばれ親しまれている。
御薬園を預かる芥川家のお転婆娘・千歳にたじたじとなりながらも、草介は、人々や植物をめぐる
揉め事を穏やかに収めていく。
この主人公ほど適材適所という言葉が似合うキャラはいないんじゃあないかと思うぐらい、
性格と仕事の組み合わせが絶妙です
与力でガツガツ事件解決していくぜという感じではなく、ゆったり物事を見聞きして
トラブルをのんびり解決していくゆるーい作品なのですが、この肩の力が抜けている感じが
たまらなく癒される…
上記2シリーズの登場人物は町民ですが、草介はお侍さんです
お侍さんならではのお家事情や生活習慣が垣間見えます。
そこかしこに薬学知識がちりばめられているので、話のネタにも最適ですよ
(和菓子でよく使われる小豆や葛にも漢方薬としての効能があったりするそうです)
ちなみにセミの抜け殻は鎮痛、消炎、解熱、けいれん止め漢方にもなるそうですよ。
セミセミ言っておきながら虫系が苦手な私は無理ですが、勇気がある方は試してみてはいかがでしょうか