お久しぶりです、ナカムラです。
みなさんは本を買うとき
、何を判断基準として購入を決意してますか?
内容?作者?出版社?
私は、まずはタイトル名に惹かれた後、目次をパラパラと見て、興味を惹かれる題目がどれだけあるのかで判断してます![]()
今回は、そうして購入した本の紹介をしたいと思います![]()
2012年、ドイツでベストセラーになり、今も売れ続けている本との事です![]()
この本では、人が犯してしまいがちな思考の落とし穴が、色々紹介されています。
ほんの一部ですが、その題目を列挙してみますと…
なぜ、自分の知識や能力を過信してしまうのか?
なぜ、他人と同じように行動していれば正しいと思ってしまうのか?
なぜ、「もったいない」が命取りになるのか?
なぜ、「悪いこと」は「いいこと」より目につきやすいのか?
なぜ、ゴールキーパーはじっとしていないのか?
なぜ、弁護士費用は日当で計算してはいけないのか?
なぜ、「わからない」と正直に言えないのか?
どうですか?題目名だけでも興味がそそられませんか?![]()
みなさんも一度は頭に浮かんだ事のある疑問が、いくつかあるんじゃないでしょうか?
中でも私が興味をそそられたのは、こちら。
なぜ、危険を徹底的になくそうとすると痛い目に遭うのか?
本書の中では「ゼロリスクのワナ」と呼ばれる思考の落とし穴として紹介されています。
たとえばこんな事を想像してみて下さい。
あなたはロシアンルーレットをすることになりました。
6連発リボルバーに4発の弾が入っている事を知りました。
その内の2発を取り除くのに、いくらの金額を支払いますか?
6連発リボルバーに1発の弾が入っている事を知りました。
それを取り除いてもらうのに、いくらの金額を支払いますか?
単位はいくらでも良いので想像してみて下さい。
おそらく、殆どの人が
の方に大金をつぎ込んだのではないでしょうか?
しかし、冷静に考えてみて下さい、確率がより大きく下がっているのは
の方ですよ?
「とはいえ、死ぬ確率がゼロになる価値は、なにものにも代えがたい
」
という理由はもっともだと思います。
では、次の例ではどうでしょうか?
あなたは市長です。
次の飲料水の浄化処理の内、どちらを実施するか選択して下さい。
不衛生な飲料水が原因で死亡する確率が、5%から2%に減少する施策。
不衛生な飲料水が原因で死亡する確率が、1%から0%に減少する施策。
つまり、後者は完全な浄化がなされるわけです。
さて、どちらを選びますか?
綺麗な水を市民に与えるために、
を選ぶのは市長の役目だとは思います。
しかしながら、より多くの生命を救える
の選択をするのも市長の役目ではないでしょうか?
悩ましい問題ですが、是非じっくり考えてみて下さい![]()
リスクを0にする事は、人にとって凄く魅力的な事です![]()
人はしばしば、ほんの少ししか残っていない危険性を完全に取り除こうとして、大きな労力を掛ける思考に陥る事があります。
その労力を、もっと他のリスク軽減に使えないか?![]()
そういったことを考えさせてくれる切っ掛けとなった本でした。
是非、ご一読下さい![]()
