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ヘキサブログ
いいモノづくり道
ゲームUI制作の魅力って?
こんにちは、大阪UIアーティストのみやたにです。
突然ですが、皆さんゲームUIはお好きですか?🎮
きっと「意識したことない」って方も多いのではないでしょうか?(偏見)
近年は徐々にUIの注目度や認知度が上がってきたように思うのですが、
かく言う私もゲーム業界に入るまでは 1mmもUIを意識した事が無かった人間でした。
そこで、今回はそんな『ゲームUIの魅力』についてお話をしようと思います。
ゲームが作りたいけれど職に悩んでる方、
UI制作ってどんなことするんだろう?に興味のある方はぜひご覧ください!
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▮ゲームUI制作の魅力とは
早速本題なのですが、私が思うUIの魅力‥
それはズバリ
✨ゲーム全体に深く関われるところ✨ です!
※UIアーティストさん毎に魅力ポイントは異なると思います。あくまで私的所感
どういう事?
UIってグラフィックデザイン(平面的な2Dデザイン)みたいな感じじゃないの?
という事が聞こえてきそうなのですが、
それがどうゲームと深く関わってくるのかというと・・
これからお話しするUIの作り方、行程に関わってきます。
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▮ゲームUIの制作工程
ゲームUIというのは、
大きく分けて次のような4つのフェーズで作られていきます。
(本当はもういくつか段階があるのですが、分かりやすさ重視で4つにまとめました👾)
●UI仕様&レイアウトの作成
UIを作るにはまず「仕様書」と呼ばれる、
設計図のような資料を基にレイアウトを作っていきます。
よくある流れとしては、
企画さん(弊社ではゲームデザイナーさん)が作成された仕様書または概要書を元に
その画面で達成したい仕様意図の認識をすり合わせ、
より使いやすい画面仕様、操作設計になるようUIアーティスト視点の見解も交えつつ、
ゲームデザイナーさんやディレクターさんと相談しながら仕様、レイアウトを決めていきます。
※UIアーティストの担当範囲はプロジェクトによる為、役割がきちっと分担されている事や、流れが異なることもあります。
ゲーム全体のコンセプトや、ターゲットとしているユーザー層を理解した上で、
どのような配置、情報量がプレイヤーにとって分かりやすく、ストレスなく遊んで頂けるか、
どういったゲーム体験をさせたいかを考えながらレイアウトをしていきます。
●UIデザイン&コンセプト策定
ゲーム全体のコンセプトやテーマ、各画面の仕様やレイアウトが固まってきたら
UIデザインのコンセプトやテーマ決め、各画面デザインに移っていきます。
UIデザインは大きく2つの役割があり、
1つは「問題解決のデザイン」と呼ばれる
ゲームとプレイヤーを繋ぐ架け橋役、必要な情報を渡すサポート役のような役割。
UIの使いやすさ、分かりやすさ、遊びやすさに直結するところですね。
もう1つは「価値創造のデザイン」と呼ばれる
キャラ、背景、世界観などを一つにまとめるパッケージやラッピングのような
アートとしての役割があります。
※問題解決と価値創造の定義は諸説あります。
後者についての分かりやすそうな例として‥
中身がどれだけ価値のある物、高価な物だったとしても、
ラッピングがスーパーの袋などだったら、それだけで魅力が減り気持ちが萎えてしまいますよね。
UIはゲーム全体の印象を大きく左右する為、
ゲーム全体のデザインテーマ、時代背景、文明レベル、空気感などを理解し、
ゲーム世界の魅力を崩さないように寄り添い、魅力を増幅させるのもUIデザインの大切な役割です。
🐥 余談 🐥
個人的な所感なのですが、
開発の経験年数が少なかった頃は
良いUI=✨カッコイイデザイン✨
と考えていたところが、
開発の経験年数が増えるにつれて
良いUI=🛠使いやすいデザイン🛠
に思考が引っ張られているなと感じることが時折あります…。
私たちが作っているのは ゲーム(エンターテイメント)だという意識を忘れず、
プレイ頂いた方に楽しい、面白い、カッコイイをお届けできるように
問題解決と価値創造のどちらも取り入れた、
✨GOODルックで使いやすいデザイン🛠を作っていきたいですね!
●UIアニメーション&演出
レイアウトやデザインが固まってきたらアニメーションをデザインしていきます。
普段は世界に溶け込んで、わかりやすさに徹しているUIですが、
ここぞという時にアニメーションや演出を加える事で、
プレイヤーの感情を増幅させるための存在にもなります。
具体的には、
・レベルアップ時に派手な演出を入れる事によって『嬉しい』気持ちを増幅させる
・レアアイテムに華やかやエフェクトを付ける事で『欲しい』気持ちを増幅させる
・アニメーションに緩急や遊びを入れる事によって『手触りの良さ』『気持ちよさ』を増幅させる
などなど。
その感情がゲームの楽しさや、もっと遊びたい!というプレイ欲求に繋がります。
利用頻度の高い画面ではストレスが無いように短いアニメーションを、
利用頻度(発生頻度)が低く、尚且つ魅了的に見せたい画面ではリッチ目なアニメーションを‥
といった、どこで足してどこで引くかの緩急づけなども意識しながら設計しています。
●UI実装
UIアーティストはデザインやレイアウトをしたら終わり‥というわけではなく、
考えたデザインやアニメーション、演出、UI用エフェクトなどをゲーム内で実現できるように
実際にゲームエンジン(例えばUE4やUnityなど)でデータを組みながら
プログラマーさんと相談しつつ作っていきます。
ゲーム画面上で見れるようになった後はクオリティアップの為の細かな調整を繰り返します。
時にはこれまで作ったデザインを全て破棄して、より分かりやすいように、より魅力的になるように何度か作りなおす事もあるのですが、
実際にゲームを動かしながら作っていくターンなので、
ゲームを作っている感覚を感じやすく、手応えを感じる瞬間でもあるので、
苦しくも楽しいフェーズですね!
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▮まとめ
説明的な内容が多くなってしまったのですが、
UIは企画面(仕様面)、アート面、プログラム面のいずれにおいても、
ゲーム全体との深く結びつきがある事が伝わりましたでしょうか?
※案件によってはサウンド面とも深く関わりを持たれることもあります!
また、UI制作では、
コンセプト、デザイン、アニメーション、2Dエフェクト、実装(&時にはイラスト制作も)
と色んな技術に触れる機会があり、
個人的にはこの 様々な技術に触れ、身に着ける機会がある という所も大きな魅力に感じます!
ゲームがお好きな方や、色んなことをしてみたい!
という方にぜひオススメなパートかなと思います😄
最後に、普段あまり目立たない存在だからこそ、
感想などで「UIが良い」と言って頂けたとき(その言葉を引き出せたとき)には
思わずガッツポーズする位の達成感があります!
これを読んで少しでもやってみたいなぁと思ったそこのあなた、
よければ私たちと一緒にゲーム作りをしませんか?
ではまた!💨
前回のみやたにの記事はこちら→
具体的なUIの制作実例が知りたいぜ!って方はこちら→
(ハマグチさんの記事です)
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