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HEXA BLOG

いいモノづくり道

HEXA BLOGいいモノづくり道2018.11.2

あるカードゲームが生まれる日(中編)

待て、而してミッツです。🍷

前回のブログで私は自作のゲーム『有害指定委員会(仮)』
コンセプト設計、基礎ゲームデザイン、テストプレイまでの一連の流れを
記事にしてご紹介してみました。
【リンク:前回のブログ】

今回は中編と称して、この『有害指定委員会(仮)』がどうなっていくか
製品化向けのカードのデザインを中心に、記事にしてみたいと思います🔔

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🌟カードのデザイン

カードのデザインを刷新するにあたって、まずは前回のテストプレイで使った
元々のカードに書かれた情報を見ながら、
情報の重要度を「超重要」「重要」「普通」の3段階にまとめてみます✏
(3段階というのが個人的に重要で、企画書にせよ仕様書にせよ4つ以上ランク付けは
把握を難しくさせ、パッと見は3段階の格付けまでしか読者は記憶できないと思います)

次に、重要度別にフォント、および文字サイズを決めます。
このあたりは、あらかじめ決めておいたほうが、デザインがちぐはぐにならず
全体に統一感が出ますし、プレイヤーの読みやすさも増します。


  黒帯とシンボルマークが加わることで、全体的なデザインも引き締まった感じがします

カード名とテキスト能力との表示を分けたいと考えて境界線を作ったところ、
そこにフレーバーテキストを入れるのが有用だと思いたちました💡
本作のシニカルで慇懃無礼な世界観の雰囲気の理解したりできますし、
ゲームのルール、テキスト効果を把握する助けにもなりそうです。

さらに、ゲームのシンボルになるマークも作ってみます🔨
 ・善悪を判断する機関ということで裁判のシンボルである天秤
 ・断罪する権力をイメージさせる剣
 ・有害を意味するバツマーク
これらの要素を組み合わせなんとなくそれっぽいのが完成。
テキストが読みにくくなってないかが少し不安でしたが、一応大丈夫そうでした。

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🌟コンポーネント(内容物)

目下はまだ開発中、カード印刷にきちんとした印刷会社を使うわけにはいきません。
とはいえ、製品化した時の使い勝手感について、今回はテストプレイで
ぜひ知っておきたいところですので、そこには近づけたいところです⚡
前回も使ったスリーブを用意し、そこに表面用の絵を印刷した紙、裏面用の絵を
印刷した紙とを入れて、擬似的に製品っぽい表裏のあるカードを作ります。


  こうしてみると意外と悪くないかも?

もう1つ、スコアの記録方法についても改善をおこないました。
前のテストプレイの時には、かせいだ勝利点の記録には、別ゲームから持ってきた
木製キューブを流用していましたが、スコアのためだけに内容物が増えるのは
今後の販売のことを考えると、あまり嬉しくありません😕
そこで「内容物をカードだけ」に統一するべく、スコア記録について考えてみます。
ちょうど良かったのが、日本語版『王宮のささやき』で使っていた、2枚のカードを
重ねてスコアを記録するという方法でした。


  これでスコアは3点。ゲーム内の役割リスト、ルールリファレンスも兼任して一石二鳥

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🌟そしてテストプレイ

これまでのテストプレイで混乱の原因になっていたルールを削ったり変えたりして、
そこに混乱や戸惑いが生まれていないかをさりげなくチェックしつつ、
テストプレイヤーには「今回はデザインやコンポーネントの使い勝手を中心に」と
説明をしてからテストプレイをします⌚

テストプレイでは「プレイヤーに意識しながらやってもらいたい」テスト内容と、
むしろ「プレイヤーが意識せず進めてもらいたい」テスト内容とがあります。
前者は意識させる分だけ詳しい意見が取れますが、確証バイアスもかかります。
後者は意識しない分だけ、無意識での感覚を把握できます。
そのへんのスタンスは、制作状況やテストしたい項目に応じて使い分けました。

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テストプレイの結果、コンポーネントのデザインは好評でした。わーい👏
一番気になった勝利点スコアの記録が、さらっとした説明で伝わったのは嬉しいです

ゲームデザインとしてはまだ、最後に2つの課題が残っています。
 ・ゲームの終わりが来ない
 ・勝利点をかせぐ行為と、面白い議論をする楽しさが合致しない

あとはこれらの詰めをどうするか、それが無事解決することができれば
いよいよ、このゲームを同人作品として出す話になります
次のブログまでに、記事にできるような進行になればと思いますが、はてさて…。
どうぞご期待下さい✨

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