こんにちは! 大阪デザイナーのハマグチです。
前回、「絵を人に見せる練習をしてます」と書いた手前、
発言を投げっぱなしにするのも良くないので、今回も絵を用意しました。
東京デザイナーのモリモさんが描かれていた「ヘキサちゃん(仮)」です。
ちょっと未来的な配色が可愛くて、素敵なデザインですよね…
絵の印象を左右する要素のうち、配色が占める部分は多いと思います。
色塗りが苦手な理由として「配色センスが無いから」というのをよく聞きますが、
私の場合、感覚や好みもありますが、理屈で塗っている部分が多いです。
私は学生時代に「色彩検定」を取るため勉強していましたが、
その時の知識は、普段イラストやUIを作るときにも、役に立っているな~と感じます。
色彩検定では、
色彩調和論・配色技法・カラーシステムなど、直接的な配色の勉強から、
インテリア・エクステリア・照明・眼が色を認識する仕組みまで、幅広い内容を取り扱っています。
インテリアや照明なんてやらないから関係ない…と思うかもしれませんが、
ほとんどの部分は、普段のデザインに役立つ情報として活かせるようになっています。
例えば、インテリアの項目であれば、
「落ち着きのある部屋を作るには、彩度の低い茶系の同系色でまとめると良い」
というインテリアのセオリーが書かれています。
この一文からだけでも、
「同色相・低彩度で配色すると、落ち着いた・おとなしい印象になる」
「逆に、違う色相の色、高彩度の色を使うとそこが目立つ」
こういった、配色のヒントになる情報を抜き出すことができます。
こういった知識を踏まえて、先ほどのヘキサちゃんを見てみると
全体は白・黒・オレンジをメインにまとめた上で、
髪に青緑(オレンジの反対に近い色相)が使われていることで、その部分が目立つようになり
顔(キャラの魅力が一番伝えやすい部分です!)に目線が集まるようになっているのがわかります。
簡単な例えでしたが、このように、何かしら理論に基いて配色していくことで、
イラストやUIを「意図通りに見せる」ことができるようになります。
もちろん理論が全てではなく、個性やセンスを磨くことも必要ですが、
確実に出来る実力の底上げとして、何かしら色の勉強をしてみるのも良いんじゃないかなと思います。
ではまた次回!