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HEXA BLOG

書籍紹介

HEXA BLOG書籍紹介2016.2.8

物語と救い

こんにちは

要領が悪いせいかドラゴンクエストビルダーズが全然進みませんきません、

プランナーのブリテンです。

(このあだ名は約1名にしか呼ばれていません)

 

みなさんはものをつくるにあたって、何か心に留めているものはありますか?

私にはあります。

今回はその言葉と、その言葉が載っている小説を紹介します。

 


 

『映画篇』 (金城一紀)

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『映画篇』は、映画をテーマにした5つの短編からなるオムニバス小説です。

 その中の一つに『太陽がいっぱい』というお話があります。

 

『太陽がいっぱい』の主人公とその親友には、父親がいません。

そのせいか彼らの「現実」には常に影が付きまとっているのですが、

彼らはさまざまな「映画」を共有することで、銀幕の世界に救いを見出していました。

その中で主人公は自然と小説家を志すようになります。

この2人は最終的に「容赦のない現実」によって、悲しい結末を迎えてしまうのですが、

主人公はあることをきっかけにして、親友を救う小説を書き始めます。

この時のセリフを、私はずっと心に留めています。

 

そう、クソみたいな現実が押し付ける結末を、物語の力でいともたやすく変えてやるのだ

物語のなかでは、死者は当然のように蘇り、まるで死んだことさえなかったように

動きまわることはおろか、空を羽ばたくことさえできるのだ

そして現実はいずれ物語の力にひれ伏し、俺らの物語は事実として語られ始めるだろう

 


 

私はすべての創作物は救いになり得ると考えています。

すべての創作物には救いがあってほしいと望んでいます。

『太陽がいっぱい』の中では、小説や映画の中に救いがありますが、

ゲームの中にも、もれなく救いがあると思います。

 

私もゲーム製作者ひいてはクリエーターのはしくれとして、

誰かの救いになりうるものをつくるため、日々精進していきたいです。

 

『映画篇』はコミカライズされているので、サクッと読みたい方にもオススメです。

また金城一紀には『レボリューションNo.3』等々、他にも面白い小説があるのでオススメです。

 

少々真面目な話になってしまいました。

それでは風邪には気をつけて、お過ごしください。

 

 

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