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HEXA BLOGデザイン2019.2.7

依頼者とのすり合わせ

こんにちは!大阪デザイナーのハマグチです。

●これまでの記事まとめ
・ロゴ【MakeSのタイトルロゴデザイン
・UI【MakeSのUIデザイン
・デッサン【デッサン嫌い
・配色2【社会人のぬりえ
・メイキング【絵の仕上げ方
・色塗り【色塗りの作業工程
・メイキング【キャラデザ・配色の作業工程
・配色【配色の勉強
・気持ち【絵を見せる練習

あけましておめでとうございます!(2月)
ということで、私が毎年、個人的に頼まれて描いている年賀状です。
今回はこれを題材に、「依頼者とのすり合わせ」について書こうと思います。

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デザインの依頼を受けるとき、
なんでもいいよ」「とりあえず好きなように作って
と言われた経験のある方は少なくないかと思います。

大抵は、
「デザイナーの発想の幅を狭めたくない」「要望を言い過ぎると迷惑なのではないか」
…などの善意からくるありがたい言葉なのですが、
個人的にはちょっと困ってしまう言葉でもあります。

なんでもいいとは言っても、本当になんでもOKしてもらえるわけではないので、
結局は依頼者さんの希望に叶うものを作らなければいけないのですが、
そこに対してどうアプローチべきかの手がかりが全く得られていません
この場合、とりあえず包括的な案出しを繰り返して探っていく…という方法になりますが、
これではあまりにも時間と手間と気力がかかり、双方が疲弊することになります。

 

ピンと来ない人向けの喩えとして…↓

・RPGでボスやダンジョンに挑む時、敵についてのヒントが全くなく
適当なパーティで出撃して、属性相性が悪くて瞬殺された時の
「一戦目で消費したスタミナ無駄では?」という気持ち

・「晩ごはん何がいい?」「なんでもいい」で和食を作ったら
洋食が良かった…って言われた時の「先に言えよ」という気持ち
&食べた側のがっかり感

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…ということで、今回の絵に関しては依頼者にしつこく質問させて頂き、
以下の要件を最初に聞き取りました。

 

①送り先は会社の上司~友達、お年寄り~若い人まで様々
②オリジナルで用意した絵であることがわかるようにしたい
③今年のものであることが見てすぐわかるようにしたい
④基本的にはそのまま送るが、用事がある人にだけ一言書き添えたい
⑤家のプリンターで印刷する予定

 

それぞれの項目について、デザインにどう反映するか分析していきます。

①送り先は会社の上司~友達、お年寄り~若い人まで様々
お年寄りや気を遣うべき相手も含みますので、斬新すぎるもの・人を選ぶ表現は避けるべきです。
縁起物・おめでたい雰囲気があれば喜ばれるかもしれません。
→ ×前衛的 ×アニメ絵
→ ◯おめでたい要素 ◯明るい色

②オリジナルで用意した絵であることがわかるようにしたい
年賀状ソフトに入っている商業素材と区別がつくよう、
少し手作り感がある/フックのある絵が良さそうです。
→ ×それっぽい絵 ×よくある構成
→ ◯手書きっぽいタッチ ◯シャレ

③今年のものであることが見てすぐわかるようにしたい
「イノシシ」「2019」「時事ネタ」のどれかを大きく扱う必要があります。
→ ◯イノシシ ◯2019 ◯時事ネタ

④基本的にはそのまま送るが、用事がある人にだけ一言書き添えたい
「余白はないと困るが、不自然な余白はだめ」かなり系統を絞れそうです。
一般的なボールペンで書き込めるよう、暗い・ゴチャついた背景は避けるべきです。
→ ×メッセージ欄 ×濃い色の背景
→ ◯余白のあるデザイン

⑤家のプリンターで印刷する予定
プリント汚れトラブルに繋がりやすいので、真っ黒に塗りつぶすようなものは避けたい所です。
フチあり設定のまま印刷しても成立する絵の方が親切かもしれません。
→ ×黒系色ベース
→ ◯白フチを利用したデザイン

 

これらの「やるべき事&やってはいけない事」から、たくさんの手がかりを得る事ができました。
これを元に絵を構成していくと、このようになります。

今回はリテイクする時間が無かったので一発勝負でしたが、
事前に方向性をかなり絞っていたため、発注者に満足して頂くことができました。

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いかがだったでしょうか…。

もちろんデザイナーさん毎の特性や、状況によって適切な進め方は違います。
(デザイナーの魅力的な個性をそのまま活かしたい場合、
時間と労力をかけてもなるべく広い可能性を探っていきたい場合…など)

そうなると、依頼者にそこまで汲み取って欲しいというのは無理な話です。
どういう進め方が自分に合っているかを把握して、
相手に協力してもらえるよう、自ら働きかけることができれば
より無駄なく作業を進めることができるかもしれません。

ではまた!

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